第43章 ”もういいかい”の時間(重いR)
溢れる涙は止まらなくて、でも止まる気配もないし、止めるつもりもなかった。
『私…わからなくてっ…』
「うん」
『愛とか、恋とか、抽象的なものは知らないから…この気持ちをどう受け止めたらいいのかって…』
「うん」
『好きだよ。…好きなの。
なのに…貴方の一つの行動に困惑したり嫌だって思う自分もいるのっ』
「…それは……嫉妬?」
『わかんない…ただ醜くて浅ましいことな気がする』
「…」
『”あの時”の行動…分かってあげたいけど理解しなくない。
本当に好きなのかわからなくなってきて怖かった…
貴方は本当に私のことが好きなの…?』
「うん」
『父親みたいに私を捨てたりしない…?』
「勿論」
『……うん。
聞いてみたけど…やっぱり口だけならどうとでも言えるよね……
だからまだ付き合ってあげない』
「え?」
『2月までに私のことが好きだって証明して。
それまで貴方の意中は受け付けないんだからねーだっ!!』
べえっと舌を出しちょっとの威嚇をする
『フンッ!』
私が好きなんでしょ?
なら、こんな面倒くさい女を自分で落としてみなさいよ