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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第43章 ”もういいかい”の時間(重いR)


「…でも、なんで自殺ってことになってるの?間接的ではあるけどそれって犯罪になるじゃん」
「遺書がなかったからですよ」
後ろで殺せんせーが語る

「現場には遺書が残されていなかった。しかし場所は密室かつその時間のアリバイがなかった者はいない。その観点から警察は自殺として案件を片付けた訳です。

脅迫罪として立証するには、

最低でも早稲田さんの証言がなければ提訴することすらできません」




『……


あれから、お前らは裏切り者だって、そればっかり怒鳴られて…

本当にそうなんだって騙されそうになったことだって何度もありました


自分を恨んだ。なんでこんなことばかり起きるのか…
結局”私”じゃ駄目だったんだ、”他の誰か”だったら別の、理想の自分になれるんじゃないかって…
だから私はMineに成り替わろうとしてた。

けど…
どんなに猫被ったって、自分じゃない誰かになろうとしても、得られたものは何もなかった…
自分とMineの間にある空虚がただ広がっていくだけ』








「なんで…」

『…』

「なんで誰にも言ってくれなかったの…」

いたたまれなくなった僕はついに声に出した。

けど、彼女を責めているわけじゃない。自分には何もできなかった悔しさと、その責任感から逃れたい自分の

只のエゴだ






『…ないよ』

「え」

『言えるわけないじゃんッ……







だって、私の体は……

穢れてるから』





遊夢ちゃんは自分の体をかきむしり始めた


『気持ち悪い、触ってくるあいつも、もう汚れてしまった私も!!!』

「ちょ、ちょっと待っ」

『父親の上司に強姦された。優等生で、モラルがあって、いい子だから、教師から信頼されてるから

自分の快楽を満たすのに丁度いいって。



しかもその時あいつは何してたと思う?私のことを助けもせずに脅迫の材料を増やした





もし病院にかかるのが遅かったら危うく本当に妊娠しそうになった。





怖かった。
寂しかった。
悔しかった。



消えてしまいたかった。』



ーああ、医者は別に何ともないと。はい、こっちで何とか言いくるめますんで。じゃあまた


はぁ。


罪悪感とかで死んでくれねえかな…マジでお荷物。ー




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