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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第43章 ”もういいかい”の時間(重いR)


こんな真面目な人は、誰も私と友達になってくれなくて…何もしなくてもどんどん見覚えのないうわさが立ってくる。なんだか私だけみんなを騙してるみたいな気分だった。


ある日、そんな”ボロ”を人に出してしまった。


それでも、ちゃんと正面を向いてくれたのが…渚さんでした。





ああ、おんなじだね。

って初めて普通の子供みたいな気分なれた。



気分がよかった。
友達ってこんなに居心地がいいんだって。

もしかしたら、私が無意識に避けていただけなのかもしれない。ちゃんと歩み寄れば、みんなと仲良くできただけなのかもしれない。














でもそれはきっと間違ってた




二年生の頃、みんなの喧嘩を止めた時…


見る目が違っていた




ー大丈…ー

ー何で僕を助けたんだよ!大した腕もないくせに!!これじゃあ増々あいつらに目を付けられるじゃないか!!!ー






ーアハハ!!ストライクじゃん!!ー
ーやっぱ綺麗な人って汚れが似合うよね~ー

ーよくやったイモ眼鏡。これであんたは仲間だよー




裏切られた。

そんなもの初めからなかったんだ。





あの時は逆に理事長に助けられた。虐められてたその時、父親だけは示談に持ち越そうとしていたから








不幸っていうものは立て続けに起こるものなんですかね。父が会社からリストラされたのも大体同じ時期でした。長であるあの人は相当辱めを受けたと思います。そのストレスを私たちに発散するようになってモラハラが加速していきました。


そこでようやく母は父の異常さに気が付いたんです。いつもは父の言うことやること求めること第一で、私の孤独に目もくれなかった。
けど行き過ぎた暴力、豪酒、何より安心して暮らせなくなったから…母は自分を犠牲に私の体を守ってくれた




その糸が切れたから…母は自殺した。ただそれだけなんです

――


みんな黙って聞いていた。彼女の心情を察すると胸がヒリヒリする


『烏丸先生、夏に私の体に損傷があるって言いましたよね?』
「!」

『あれ、殆どが父につけられたものです。母が亡くなってから、何も守る身がない私に』
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