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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第42章 決断の時間


『こんな世界無くなってもどうでもよかった。だからみんなの暗殺にも、少し消極的だった。参加もしたくなかった』


「ッ…テメェ」
「待てよ寺坂。前の話だろ」





『でも、この教室で過ごして、先生に会って、


”私”はやりたいことを見つけた。



そうしたら、なくなるのは

ヤだな
ってようやく思えたんです。




それで、ようやく先生が望んだ殺意が持てた。その恩返しは、先生を私たちで殺すことでできる。

寧ろ、生かす方に流れたら…

私は逃げたことになる。



そうなるのが怖い』



自分でも不安定な理由だと思う。でも、これが一番正直な答えだった

「…なんで」

手首に感触を覚えて、振り向くと渚さんが黒い目で私を睨んでいた。動揺していることが手に取るように分かる

『なんでって…
渚さんは私の意志を尊重してくれないんですか』

「…」

話にならない。今の彼には、
手を振り払う

『私は、貴方の物じゃない。

もういいように使われるのは御免』








<チーム編成決定>


――
渚side

「どうした、渚。らしくないぞ」

余りにも普通ではない行動をしたので杉野に心配された。そうだ、いつもだったらこんなに遊夢ちゃんが離れることに執着しないのに…


手を振り払われた時の虚しさが心を抉る。完全に嫌われてる


なんで…

なんで、僕から離れていくの…


もう孤独になるのは嫌なのに、どうして上手くいかないんだろう…

ー別に貴方の物じゃない。遊夢ちゃんはきっとそう言うよー



「渚?」

「…あ、うん。何でもない、ありがとう。
絶対勝とうね」


いけない。また不の部分が出てきそうになった。だから一緒にいたい人に嫌われるんだ…


ー嫌い!!みんな大っ嫌い!!ー


でも、


もう好感度がゼロになってるなら……



いっそのこと…
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