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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第42章 決断の時間


暗殺デスマッチのルールは至ってシンプル。二手に分かれて戦闘をし、チームのカラーペイント体に付着した時点で死亡扱い。まあよくあるサバゲ―みたいなものだ

で、今は出席番号順にどちらのチームにつくか決めている

渚さん率いる青チームはこんな感じ
杉野さん
茅野さん
磯貝さん
前原さん
片岡さん
竹林さん
倉橋さん
矢田さん
神崎さん
奥田さん
原さん
不破さん

基本的に良心的と呼ばれる人たちが集まった感じだ。茅野さんに至ってはこの間にちゃっかり渚さんからチャンスを奪おうと画策しているらしい。

――
「ユーミンってさ、渚のこと好きなの?」

『え』

「じゃあやっぱりライバルってことになるのかな」

『いや、その…』

「ううん、いいの、言わないで。私には分かってるから。だから前みたいに小賢しい手は使わないで正々堂々と当たりたいの!」
『(なんも分かってないが?)』

「私が私としてこのクラスにいられる今、できることだと思うから!
負けないんだからねー!!」

――

『(これこの試合が終わったら面倒くさいことになりそうだな…)』
先が思いやられてげっそりする



一方、赤羽さん率いる赤チームは
中村さん
寺坂さん
吉田さん
村松さん
堀部さん
狭間さん
岡野さん
木村さん
岡島さん
三村さん
菅谷さん
速水さん
千葉さん

暗殺を仕掛けるならバランスのいい人材が入ってきたんじゃないかと思う。彼は一番の暗殺力は渚さんにあると言っていたが、数で押し切る、なんて色んな戦略が練られそうだ

と、最後の私の番が回ってきてしまった。




二つの票のボックスの前で佇む。

私は、どうすればいいんだろう。
どうすることが正解なんだろう。


いや、きっと正解なんて存在しない。


ただ、「私がどうしたいか」だけ









徐に手を伸ばす






「!」






『私は…





殺すよ』




渚さんの顔が、酷く歪んでいた



「いや、私らはいいんだけどさ、
一応理由が聞きたいんだけど」


『……

これが、私なりの償いのやり方だと思うから』

「?」

『私は…一年後に地球がなくなるかもしれないって聞いて…


どうぞ滅べばいいと思ってたんです』






「「「「!?」」」」


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