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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第42章 決断の時間


「チッ…
そういうところが尚更イラつくんだよ。
実は自分が一番弱い人間の感情理解してないんじゃないの?」

「違うよ!そういうんじゃなくて、もっと正直な気持ち!カルマ君は殺せんせーが嫌いなの!?映画一緒に見に行ったり、色々楽しかったじゃん!」

「だからぁ!!あのタコが頑張って渚君みたいなヘタレ出さない為に楽しい教室にしてきたんだろ?殺意鈍ったらこの教室成り立たないからさぁ!

そんなこともわかんねーのかよ
体だけじゃなく頭まで小学生か」



あ、切れた。

私の中でそんな気がした


渚さんが嫌な眼を彼に向ける


「え?何その目。小動物のメスの分際で人間様に逆らうの?」

「僕はただ…」

「何か文句あるなら喧嘩で勝手から言えば?」


その瞬間、渚さんは初めて赤羽さんに突っかかった


「僕だって!!半端な気持ちで言ってないッ!!」

「こいつッ!!」


あの二人がここまで喧嘩になるなんて今までになく、割れた意見の全員が目を見開いていた。


馬鹿だな…こいつら…



感情が働く気力はないようだが、情は未だあったようだ








パァンッと綺麗な音が教室に響いた




『………痛』



初めて喧嘩に強い人の拳を食らったかもしれない。何か変な感じがすると思って舌で舐めたら鼻から出血してるらしい。あーあ、鼻血出したのあいつ(鷹岡)以来じゃん

私が考えていることは只の煩悩らしく、周囲のみんなは開いた口が塞がっていない。呆れ、というか恐怖に近かった。当の両隣にいる二人に至っては変な汗が垂れていた

「早稲田さ、…」

『ティッシュ、あるから』

磯貝さんからの声を何とも思わず、チリ紙を掴み荒く拭き取った



『下らな』

「え」

『そんな喧嘩して何になるの?
どんな生産性があって、何を生み出すの?

まだ無錫が止まらないようであればどうぞ好きなだけ殴りなさい


私は、効率のない行為は嫌い。

貴方達が、私のことを一番知ってるんじゃなかったの?』



そう言うと、二人は黙って立ち上がり私から離れていった







その後案の定原さんに滅茶苦茶怒られた







分裂したままのクラスではよくないと判断した先生が後に殺す派と殺さない派で暗殺デスマッチを開催することを発表した
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