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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第42章 決断の時間


「本年も良く学び、よく殺しましょう」

締めの三学期に突入し、先生は明るくそういう。悪いが今この状況では誰もそんな気分にはなれなかった




「みんな、ちょっと聞いてくれる」

放課後、渚さんが皆に対して呼びかけるのは珍しいことだった。勿論内容は全員が予想できた

「あの話を聞いて…本当に僕らはこの”先生”を殺さなきゃならないのかなって思った。

ただの一人の殺し屋で…
ちょっと違った場所から普通の人生を歩んでて…

本当だったら、殺せんせーは何も責任を持つことなんてないのに…!


出来るかわかんないけど、殺せんせーの命が助かる方法を

探したいんだ」


少しだけ、目を合わせずらかった。別に赤羽さんを選んだわけじゃないけど、私がした行為はある意味裏切りな気がして。見てはいけないと思った

けど、彼らしい考えだなと安堵した自分もいた。
何となく、そんなことを言う気がしていたのは不思議だ


「うん、私も同じ。渚が言わなかったら、私が言おうと思ってたもん」

「さんせー!私も殺せんせーとまだまだ生き物の話がしたいもーん!」


渚さんの声かけにそうだよなと周りがざわつき始める

しかし、

「こんな中言うのもなんだけど、

私は反対」

中村さんが意を述べる

「”殺し屋とターゲットそれが私たちの唯一の絆の筈だ”

って本人も言ってたし」

何故か意外だと思ったのは私の偏見か

「才能ある奴ってさ、なんでも自分の思い通りにになるって勘違いするよね。

随分調子乗ってない?渚君」

赤羽さんも同じ意見のようだ。先生を守るのは当たり前だと思っていたが存外、そっち側の人はこのクラスにいるかもしれない。

先生を、生かすかどうか…

「俺はさ、このクラスの中では一番殺傷能力があるって思ってるんだよね。

その君が、

辞めるのは一番大きな損失だと思うんだけど」

「そんな、
単純な暗殺なら、カルマ君の方が…」


しかし、その言葉は更に彼をイラつかせるだけだった。場の空気が一気に悪くなる

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