第8章 返り討ちの時間
他の先生も烏丸先生の面影に圧倒されている模様
そしてまたガラッと開く音
『イリーナ先生だ…(ちゃんと来れたんだ)』
つかつかと姿勢よく入場してくる姿を見て安心した。そのガサツな裏を知っているのはきっとE組だけだ
「なんだあの美人!!」
「おっぱいすげえ…」
「やっぱり二人の存在感って強いんですね。安心しちゃいます」
『奥田さん。そうですね、心強いです』
イリーナ先生は渚さんの方へ向かったので何を聞いてるのか耳を澄ましてみると…
「あんた、あのタコの弱点、全部メモってるらしいじゃないの。今あるならそれお姉さんに見せなさいよ」
「え?でも…使えるものはもう全部教えたし…」
「うっさいわね、絞め殺すわよ?」
「うがっ…ちょっ…胸が…///」
頭わしづかみにされて胸元にぐりぐりと押さえられてる
「なんだよあいつ…!」
「E組の分際でいい気になりやがって…」
『何やってんですかイリーナ先生!』
「遊夢」
少し遠いが服の裾を引っ張って小声で止めた
『今集会なんですからしけこむなら後にしてください…!』
「注意より助けてよ遊夢ちゃん!(汗」
最終的には烏丸先生に首根っこ掴まれて退場
<…はいっ、今皆さんに配ったプリントが生徒会行事の詳細です>
「え?」
「え…何? 俺等の分は?」
その時点でみんな異変に気付く
生徒会行事のプリントがE組の手元にはない。代表して磯貝さんがその場で声をかける。
「……すいません。E組の分まだなんですが」
<え? 無い? おかしーな>
こいつ…おかしいの言葉に「私たちが」という意味が含有してる。そもそも数がおかしいと思ったなら配った時点で気づいて対応するのが普通だ。だが配った人がD組に生き渡った時点でE組を無視した。
そこまで人の恥さらすことに何が楽しいんだか…そんなことを考える方が時間の無駄だろうに。こいつらと対面切って話すと一日あっても足りない。
『精神的に疲れる…』
<ごめんなさーい、3‐Eの分忘れたみたい。すいませんけど全部記憶して帰って下さーい>
どっと再び起こる笑い声
<ホラ、E組の人は記憶力も鍛えた方が良いと思うし>
はあ、自殺して不祥事件とか起こしでもしない限りこの制度は終わりそうにないな…