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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第8章 返り討ちの時間


「急げ、このままじゃ間に合わないぞ!」
「いやあああああああ!!蜂ぃ!!!」
『茅野さん蜂は刺激すると余計攻撃してきてしまいますよ!!』

私達は今山の中を猛ダッシュで下っている。それもそのはず、校内集会は本校舎で行われるのだから。E組は休み時間の時間を使って一キロある山を下りて体育館に向かわねばならない。それも規則

「ちょ…まちなさいよぉ…ここまで走るとか聞いてないわよ…」

後ろからイリーナ先生がぜーはー息切れをしながら付いてきた
「ったく、色仕掛けばっかしてるから体力付かないんだよ、ビッチ先生」

「ヒールで走ると、かかとやられんのよ!!!」

「うおおおおおお!!」

「あ、あれ岡島か…?すげえな」

「なんか蛇とかいろいろくっついてたけど…」
この山道はまともな道がないので歩けば草むら、蜘蛛の巣。全くそれが出てくるのはジ〇リ歌だけでいい。


「な、何とか間に合ったな…」
時間ギリギリ間一髪で到着、急いで整列する

「渚君~お疲れ~」
「山道大変だったでしょう?」
動かない豚共の横やりを耳にしながら



「えーつまり君たちは全国か選ばれた選りすぐりのエリートです。この学校が保証します!
が…油断しているとどうしようもない誰かさんのようになってしまいますよ~?」
途端どっと笑いが起こる。もちろんE組の皆は黙って唇を噛むだけだった。この時間は嫌いだ。皆この学校の制度に洗脳されきっている。その異変に気が付けるのは…本当に落ちた当の本人だけだ

「こら!笑いすぎです!先生も言い過ぎました」

『…だったら初めから言わなきゃいいのに』(ハア)

せめてもの抵抗として私は悔しがらないように、下を向かないようにしている。奴らの興奮を買うだけだから

「そういえばカルマは?」

「さぼり」

「え?あいつこの状況で?」

「罰食らっても痛くも痒くもないってさ。ホント、こういうとき羨ましいよ」
全くだ…
<続いて生徒会からの発表です。生徒会は準備を始めて下さい>


アナウンスが入ると数人の人が動きだした

その間だった

「あんなやつ見たことないよな」
「あの先生も見たことない」
「…誰だあの先生?」
「シュッとしててカッコイイ〜〜」

烏丸先生が本校舎の先生に挨拶をして回っているようだ

「きちんとした時間をいただけなかったのでこの場を借りて挨拶を」

「あ、はい」
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