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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第41章 憎悪の時間


渚side

茅野の触手を抜くには一度意識を逸らせる必要がある。それが出来れば遊夢ちゃんの触手も一時消滅する。

猫だまし?いやあれだけ意識の波長が乱れていたらベストな瞬間に当てられない。

ナイフ?狙撃?どれも茅野を傷つけるものだ




考えろ、この教室で身に着けた技術……



「(…!あった…教わった殺し技!!)」



茅野の触手が殺せんせーの心臓へと突き刺さり、読み通り殺意の波長が一瞬乱れた






僕は急いで背後を取り、


「んぐっ」


茅野に口付けた



驚いて一瞬固まったが、1秒後に抵抗しようとする。だけどこのチャンスを逃すわけにはいかない。負けじと口内に舌を入れた。


腕がだらりと垂れたところを確認し、ようやく離してあげる。

「流石です、渚君!」

殺せんせーが黒く染まった触手をぷつりと抜いた



「今までの表情が全部演技だったなんて、このクラスが楽しくなかったなんて、

僕が言わせない」






みんなの安全が確認できるとここぞとばかりにみんながたかる

「王子様~?キスで止めるとはやるじゃあないか」

「殺意を一瞬忘れさせるのには有効かと思って」

「ずるいぞ渚!女子二人にまで!!」

「キス10秒で15hitってところかしら。まだまだね」

「hit?(汗」

「この私が強制無差別ディープキスで鍛えたのよ?40hitは越えたはずね」
「うん、俺なら25は硬いぞ」
「うんうん」

「もう嫌だこの教室…私も20は行くけどさぁ…」




その時、一発の銃声が鳴り響く。そこに立っていたのはシロだった。弱った殺せんせーを始末しようとしたが間一髪避けられたらしい

そしてようやくここで彼のマスクを外した。目を見開く先生を残し、シロは去っていった




そういえば遊夢ちゃん!と忘れてはいけないものを思い出し、飛ばされた方を向くとカルマ君が彼女を抱きかかえて保健室に連れて行った後だった。


嫌だ、妙に心がヒリヒリする

一瞬視線が合ったが、何も表情を変えずに去っていった
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