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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第39章 自我の芽生え、そして…


そして迎えた当日。
この暗殺教室で過ごした半年で私は精神も成績も成長した。今まで義務だった勉強が今は苦を感じなく自然とできるようになったのだ。それは消してお人形の時の私ではない

最後の戦いだ。



「始め!」






『(…問6は心理描写をチェックしないと…まとめてある段落は…)』

ー貴方が見てるのはどうせ私の頭なんでしょ?ー

違う。お父さんとお母さんはそんな酷い人じゃない


『(結露。こういう立方体系の質問苦手なんだよな…)』

ーほら、今日も満点取ってあげたわよ。これでいいんでしょー

なんでみんな”才能”で片づけちゃうの…?


『(which…関係詞だから修飾語は…)』

ーなんだ、みんな、みーんな

バカじゃんー



お願いだから………



私を見てよ!!!















テスト終了数日後、先生が上位50位の生徒を黒板に張り出した。

そこには、46位の寺坂さんの名前が

E組の最下位は彼だ。

つまり、





E組全員50位以内



「「「「やったぁ!!!!」」」」


理事長に見事打ち勝ったのだ。みんながお互いを讃え合っていたその時
校舎全体が強く揺れ始めた

そこに現れたのは大きな土木機械を率いた理事長だった。何の躊躇いもなく次々と建物に手をかける


『なっ、何してるんですか!!』

「何って……

取り壊してるんだよ。今日一杯で旧校舎は閉鎖だ」

話を聞けば先生は理事長と賭けをしていた。勿論先生が不利な条件で。そういう所は本当に抜かりない






今度は先生が戦う番だ





私達は遠くから先生の様子を見守っていた。最後まで本当にギリギリの賭け勝負だったけど、先生が一枚上手だったようだ。理事長は観念してその場を離れることに

「貴方も私の教育方針を認めた事ですし、恩情を持ってこのE組を存続させる事とします。
そして、たまには私も殺りに来ていいですかね?」

「勿論です。好敵手にはナイフが似合う」

生徒の自殺を機に、”教育”という立場を退き、支配を選んだ理事長と、怪物の身体をしつつも”先生”として役割を全うする殺せんせー。

帰るときのか彼の顔は、支配者には似合わないとても穏やかな顔をしていた








「先生、実は思ったよりパワーがないんです」
そして明かされる、先生の最大の弱点
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