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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第38章 目まぐるしき文化祭の時間


笑い飛ばせ 一番星の合言葉

あいまいみーまいんっ☆ミ ー


ああ、楽しい。

もうすぐ最後のフレーズに入ってしまう。それが寂しい。
この時間が永遠に続けばいいだなんて…

私の楽しいをかなえてくれたみんなと…

ああ、別れたくないな…


ーなんにもない日がお祝いさ 
 さあ一人のシンデレラ 今宵はフリルのドレスで踊りまし  
 ょう

 キミと私の合言葉
 そうあいまいみーまいんっ☆ミ ー

最後のハートのポーズをとるとわああ!と歓声が上がった。やり切れた!遊夢で私は自分になれた!

『本当にありがとう!!今日の皆サイコー!!
愛してるよーーーーっ♡』









こうして無事に文化祭は終わった。放課後、残って粗方を片付ける

「遊夢ちゃんお疲れ様」
『渚さんもお疲れ様です。あの…ステージ…ありがとうございました』

「いやぁ…ああいうの初めてやったからちょっと恥ずかしかったけど…」
『ううん、あれがあったから、私は前を向けたんです』

その言葉に目を見開く渚さん。綺麗な青い瞳が見える

『……ありがとうございます』
「さっき言ってたじゃん(苦笑」

『今回は、色んな人に色んなことをしてもらったのが多すぎて…誰に言ったらいいのか分からなくて…』

「……
された分、みんなにちゃんと言ってあげた方が嬉しいんじゃないかな?」

『…!そうですね!』


―――
渚side

曲が始まればそれは圧巻だった。いつもMineさんを通して笑顔を見ているから遊夢ちゃんがどんな表情をしているのか分からなかったけど、あのステージに立っていた遊夢ちゃんはやっぱりあの明るい表情をしていた。
自分自身が楽しんでいつつも、ファンに対してのサービスも忘れない。

子供みたいな無邪気な表情に僕は釘付けになった。

言わば惚れ直したのだ。流石僕の好きな人だ
あの一つ一つの表情、動きを全て納めたかった。僕の方面にウィンクが飛んできた時は心臓が止まりそうだった

けど終わったらいつもの遊夢ちゃんに戻ってた。まるで魔法少女だ。世間の人たちが彼女に憧れるのも頷ける。

『ううん、あれがあったから、私は前を向けたんです』
それに少しづつ彼女の敬語が抜けて来た。変わり始めてる


改めて自覚したよ、


僕は、どうしようもない位キミノトリコだ
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