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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第38章 目まぐるしき文化祭の時間


「本校舎じゃやたら盛り上がってるらしいぜ?今度の文化祭の話」
「浅野の奴飲食店と契約したらしい」

前原さんと杉野さんの会話を聞いて、もうそんな時期か…と思いにはせた。勿論このクラスでも出し物について話し合われた


先生の助言もあり、山の恵を生かした食堂を提供することになった
が、やる気満々な先生に対して私の心は何処か沈んでいた


「早稲田さん、話聞いてますか!?」

『……はい』

「にゅう……」
今は先生だけが事情を知っているから何となく察して余計な口出しはしないでいてくれるけど…

このままではいけないと思ったのかある提案をした

「早稲田さんは渚君達と一緒に食材の調達に行って下さい!」
『……?』

「ここ最近はずっと机にかかりきりだったでしょう。偶には自然に触れて汗と泥にまみれてくるのです!」




というわけで体操着と軍手を装着し、泥まみれになる
「これ食べれんのか……?」
「ギャー!!虫!!!」

ちょっと悲惨だったけど…

「早稲田さんこっち手伝って!大物!!」
『はい!』
けど先生の目論み通り裏山には自生している立派なお宝が潜んでいた。仕事の疲労と達成感を感じていると少しずつ自ずとあの事への気持ちは軽くなっていく。
今は…今を楽しんでおこう


『け、結構深かった…』
「お疲れ様。こうやって土いじりしてる遊夢ちゃん初めて見たかも」
『粉雪の王女には似合わないって?』
「ううん、ギャップ萌えで可愛い」
『……///』




「なっ、ちょっ、これ見てみろよ!!!」

「そして、その恵の中には、蓄えられて温められてきたお宝がある」


「「「「(ま、松茸!!!!!)」」」」

『「ま、眩しい…」』


「さあ、準備は整いました。あとは私達のやり方で料理してやるのです!」
立地は絶望的だったがそれを逆手に取った。少しだけ出し物が楽しみだ






「ね、ね。ちょっと相談があるんだけど」
私の肩を叩いたのは不破さんだった。隣にはレンズを光らせる竹林さんもいる。嫌な予感しかしないが一応話を聞くことに




『ええ!?有志発表で私がパフォーマンスをする!?』
「ほら、早稲田さんってそういう技術あるじゃん?文化祭の夢だったんだよね〜」
『な、何で自分でやらないんですか…』
「だって私見る専だからさ」
『…(汗』
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