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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第7章 プロの時間


「外国語を短い時間で習得するには、その国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。
相手の気持ちをよく知りたいから、必死で言葉を理解しようとするのよね。私は仕事上必要な時…そのヤリ方で新たな言語を身につけてきた。だから私の授業では…外人の口説き方を教えてあげる
プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ。身につければ実際に外人と会った時に必ず役立つわ」

確かに。心境的にはそれが正しいし、それはきっと彼女にしかできない、教えられない教科

「受験に必要な勉強なんてあのタコに教わりなさい。私が教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ
もし…それでもあんた達が私を先生と思えなかったら、その時は暗殺を諦めて出ていくわ……そ、それなら文句は無いでしょ?」


…あと、悪かったわよいろいろ、そう言って目を反らした。ここまで妥協してくれたのはかなりみんなが勝ち取った大きいことじゃないか

暫くの沈黙の間の後、みんなはお互いの顔を見あって大笑いした。イリーナさんはあからさまにビビる

「何ビクビクしてんだよ。さっきまで殺すとか言ってたくせに」

「なんか普通に先生になっちゃったな」

「もうビッチねえさんなんて呼べないね」

「……!! あんた達…わかってくれたのね」
目に涙を浮かべて感激する。そんなに嫌だったんだ…

「考えてみりゃ先生に向かって失礼な呼び方だったよね」

「うん、呼び方変えないとね」

「じゃ、ビッチ先生で」

途端に硬直した

「えっ…と、ねぇキミ達。せっかくだからビッチから離れてみない? ホラ、気安くファーストネームで呼んでくれて構わないのよ」

「でもなぁ。もうすっかりビッチで固定されちゃったし」

「うん、イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ」

「そんなわけでよろしくビッチ先生!!」

「授業始めようぜビッチ先生!!」

ビッチビッチと結局呼ばれ方は変わらない。これは傷えぐられる。みんなもえげつないことするなあ…




「キーッ!! やっぱりキライよあんた達!!」

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