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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第37章 伸びる影の時間


『はぁ…』

ついにこの時が来てしまった。手元に配布された紙に視線を落とし、ため息をつく

進路希望調査と書かれた紙は材質が良さげで何とも物々しい感じだった。もう自分の将来を決めなくちゃならない。それと同時にその意向を親に話さなきゃならない。

そう思うと憂鬱でしかなかった

『(もし本当の気持ちを言うなら……

五発くらいは覚悟してなくちゃな…)』
静かにお腹をさすった



((ガララ

「何?あのタコ、ほんとに進路相談やってんの?」

「ビッチ先生!」
「普通の服だ!」

「そ、普通の安物。あんた達の普通の世界に合わせてやっただけじゃないのよ。……何よ、やっぱりもっと露出が欲しいわけ?」

「いや…隠したことで寧ろエロに凄みが…」
「ある意味成長した…?」
イリーナ先生もいつものように教室に来てくれた。違うところと言ったら露出を抑えた服装になっていること

『いいなぁ…私もニットが似合う女性になりたい…』

「多分似合うよ。胸元が空いてる奴とか」
『貴方は貧乳の私に何を求めてるの?』
赤羽さんを軽くあしらった後、話題は再び進路の話に。


「進路相談かぁ…ってことはその内三者面談とかもするってことだよね?」
「うーん…具体的にどうやって受け答えすればいいのかな…」
渚さんが悩んでいたので一旦デモンストレーションをしてみることに。珍しいことに提案者はイリーナ先生だ

「じゃあ、親役は遊夢ね」
『え』



席に並んで座りイリーナ先生と向かい合う私達。一応親役だからそれっぽく話を進めなきゃね

『えーっと……
ウチの渚は普段の学校生活、どんな様子ですか?』

質問としてはメタいかな?ウチの…とか、ちょ、ちょっと恥ずかしいな…///

「そうですね、どんな課題にも積極的に取り組んでいます。私の目から見れば高い技術を持った優秀な生徒です」

お、イリーナ先生にしては珍しく先生演じられてる

「授業では舌の動きは常にチェックしてます」

『え…』
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