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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第35章 新たな背中の時間


『???』

未だこの状況についていけてない。またこのE組で新たな問題が舞い降りた。

事を説明すると先日校外でのフリーランニングを違反してしまい結果として園長のご老人に怪我を負わせてしまったらしい。お相手も相当怒っているようでその時私は居合わせていなかったが、勿論一生徒としてみんなで病院へ出向き謝りに行った。が、

正面口に佇んでいた先生にビンタされた



『???』

という訳で冒頭にある思考である。触手で打たれるのって痛い…




「今後、中間テストまでの授業を一切中止します」

少し顔が黒ずんでいる先生が言い放った。皆「えっ!?」と声を上げる。時期が時期もあってそのペナルティーを設けるのは少し苦しい

「罰ではありません。
その前に、君たちにはするべきことがあるでしょう?」


私達がすべきこと…それはきっと謝罪以前にあることだ…







―――
後日、私達はその園長さんが設営している園に出向いた。入院している間私達で仕事を代わるのだ。

「あ、お待ちしてました、どうぞ」
庭に踏み入れると小さな子供から小学生くらいの子まで意外と幅広い子供たちが駆けまわっていた。どうやら保育園…という訳ではなく、待機児童や不登校児などの味方がいない子の面倒を見ている場所らしい。

『……この制度をほぼ一人で…凄い…』

「しかし、これでも結構カツカツな感じなんだな」
杉野さんが園の古びた柱をコツコツと叩く。この園は全体的に人手不足により手入れがされていない。本人達は気にしてなさそうだが、安全性を考えると少し不安だ。(私達を門前払いしていた桜ちゃんという小学生も腐っていた床下に落下)

それに関しては…こっちにはプロフェッショナルがいるから問題はないかもしれない。堀部さんを見やると案の定早速ブツブツと何かを考えていた。



という訳で、園内リメイクを目標に、修繕班と事務班に分かれた

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