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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第34章 いわし雲の体育祭の時間


「私服は激安店のを安く見せずに清潔に着こなすしよ」

「「「「(イケメンだ!!)」」」」

「この前祭りで釣った金魚食わせてもらったんだけど…あいつの金魚料理めちゃうめぇの」

「「「「(イケメンだ!!)」」」」

「あとあいつがトイレ使った後紙が三角に畳んであった」

「「「「(イケメンだ!!)」」」」

「あ、紙なら俺も畳んでるぜ?三角に」

「「汚らわしいッ!!」」
日頃の行いのせいなのか岡島さんのコメントに又もや反応する女子二人



「見ろよあの天性のマダムキラーっぷり」

「「「「(イケメンだ!!)」」」」

「あー、僕も近所のおばちゃんにおもちゃにされてる…」

「「「「シャンとせい!!」」」」
渚さんが隣人マダムのおもちゃ……多分可愛い可愛いとかしか言われてなさそう…

「未だに本校舎の女子からラブレター貰ってるっぽいしよ」

「「「「(イケメンだ!!)」」」」

「あ…私もまだもらうな…」

「「「「イケない恋だ…」」」」

流石イケメグというべきか…にしても磯貝さんの件もそうだが普段蔑んでいるのにどの面下げてきてそんなものを渡すバカがいるんだろう。あれか、身分が違った禁断の恋、みたいなスリルとときめきを人で味わってるのか?
しょうもな。と呆れながら私は紅茶を啜った


「イケメンにしか似合わないことがあるんですよ。磯貝君や先生のような」

「「「「(イケ、






なんだ貴様!!!)」」」」

振り向くと相変わらずのざっっつな変装で喫茶店に来ている先生が…え、今イケメンって言った?ねえ、先生自分で言いましたよね?

『先生はふ〇っしーくらいの非公式ゆるキャラの方がいいと思います…』
「ここのハニートーストが絶品でねぇ。これに免じて磯貝君のバイトには目を瞑ってます」
私の突っ込みを華麗にスルーし、厚いトーストにフォークを刺す先生。まあ元々先生は校則とか気にしてない人だから磯貝さんも最初から心配してなかったみたい

「でも皆さん、彼がいくらイケメンでもさほど腹は立たないでしょう?それは何故だか分かります?」

「何故って…」

「だって単純にいい奴だもん。アイツ」


先生がにっこりと笑って頷いた時だった。店に軽快な鈴の音が鳴る。

「いらっしゃいま…」

磯貝さんの言葉が止まったのを不自然に感じ振り向くと顔が固まっていた
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