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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第33章 二名の時間


「野球バカ、野球バカ!ターゲットに動きはあるか?」

「まだなしだ、美術ノッポ。堅物は一本松の茂みに潜んでいる」



混乱を避ける為に一応状況を説明しよう。今は体育の時間。今回は烏丸先生の背中にある的に銃で命中させる訓練。勿論先生は動く。コードネームは順に杉野さん、菅谷さん、烏丸先生である。


「貧乏委員チームが堅物を背後から沢に追い込みツンデレスナイパーが狙撃する手筈だ」



次に磯貝さん、速水さん。烏丸先生の背中を捕らえじりじりと間合いを詰め、銃を構えた時だった





囲んでいた2人の横をあっけなくかいくぐった


「甘いぞ!そこの二人!!包囲の間を抜かれてどうする!!特に女たらしクソ野郎!銃は常に撃てる高さに持っておけ!!」

森に烏丸先生の変な字面の怒号が響く

「クソ!逃がすか!!
キノコディレクター、神崎名人、ゆるふわクワガタ!そっち行ったぞ!」

前原さんが唇を噛み締めて奥に指示を出す

三村さん、神崎さん、倉橋さんが待機。しかし
「任せてー!あ、方向間違えた」
襲撃は失敗

「ホームベース、へちま、コロコロあがり!」
「「応!」」

寺坂さんがいつものメンバーに声をかける。烏丸先生の脚を阻止しようと動く吉田さん、村松さん、堀部さん。そしてパンッと乾いた音が響いた。命中したのは寺坂さんのようだ

「っしゃ!」

「フン、やるな鷹岡もどき…だが足りない。俺に対して命中一発じゃ到底奴には当たらないぞ!

毒メガネ、永遠のゼロ!射程が見えては当然のように避けられるぞ!」

「うぐ…気づかれた…
そっちでお願い、凛として説教!」
奥田さん、茅野さんが共に失敗し次の班にパス


「OK!行くよ。ギャル英語と性別!」
「「了解」」

片岡さんの指示で行動を開始する中村さんと渚さん。そしてその班と見事にタッグを組んだのは岡島さんと不破さん

「(今度は斜視を悟らせない巧みな射撃だ。凛として説教の指揮能力だな…
背後から距離を取って隙を伺う変態終末期とこのマンガ凄い!も中々の物だ)」



((パンパンッ

「ッ!」

「中二半が退路を防いだ…頼んだぞ、ギャルゲーの主人公!」

赤羽さんの銃口の先で目を光らせているのは…千葉さんだった。一息ついてそのトリガーに指をかける


が、背中のまま間一髪よけられてしまった
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