第32章 いるかって言われたらいらないけど書いたの時間(基本ギャグ)
「奴には心臓がある。位置はネクタイの真下。
そこに当たれば、一発で絶命させられる」
これも、きっとシロが見つけた情報だろう。けど、僕らが使わないわけにはいかない
「こいつは使えるな」
「ああ。よし。暗殺に備えてちゃんと試運転しておこう」
「本番で壊れたら元も子もないからなー」
一斉に視線がモニターに集まる。ラジコンは教室のドアから出て廊下へと転回させた
と、その時だった
「じゃーねビッチ先生」
「お先失礼しまーす」
『また明日』
「あんた達寄り道しないで帰りなさいよ!」
職員室から中村さん、矢田さん、倉橋さん、と、遊夢ちゃんが順に出て来た。
「帰りお茶していこー」
『え、さっき注意された「いーじゃん。早稲田さんも最近勉強漬けだしスイパラいこ!スイパラ!」
『すいぱら…?』
4人は足元にあるラジコンに気付かないまま反対方向を向いて去って行った
「「「「………」」」」
一方の教室では何とも言えない沈黙が奔る
「おい、見えたか?」
「いや、カメラが追い付かなかった!視界が狭すぎるんだ!」
その静けさを切ったのは岡島君と前原君だった。
「カメラもっとデカくできねぇのか?」
「重量が嵩む。機動力が落ち、標的の捕捉が難しくなる」
「くっ…」
妙に顔に堀を造り悔しそうに歪ませる。僕と磯貝君だけその空気と会話に置いて行かれてた
「ならば、
カメラのレンズを魚眼レンズにしたらどうだろうか」
竹林君の眼鏡がいらない照明で光った
「送られたが画像をCPUを通して歪み加工をすれば、小さいレンズでも広い視界を確保できる」
「分かった、視野角の大きい魚眼レンズは俺が調達する」
岡島君が続けて言う
「律」
「はい!」
「歪み補正のプログラムは組めるか?」
「はい!用途はよくわかりませんがお任せください!」
「天才だな、竹林」
「フッ…」
ゲスい男子達のせいで純粋無垢な律が犠牲になったと憐れみの目で見る
「録画機能も必要だな」
「ああ、効果的な改良の分析には不可欠だ」
「下着ドロにはドン引きしてた癖に…」
僕がぼそりと呟くと全くだ、と磯貝君が目を瞑ったまま頷いた
「行け!作品ゼロ号!」
そんなこともお構いなしに男子達は一騎悠々とラジコンを走らせる。しかし
((ガコッ
「「「「あ」」」」
段差の高さが思った以上に高く、転倒
