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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第32章 いるかって言われたらいらないけど書いたの時間(基本ギャグ)


渚side

イトナ君がE組に来てから数日経ったある日の放課後

「イトナ君、帰らないの?」

先に帰る人はほとんど出払った後だがイトナ君は一人黙々と何かをしていた。覗くとドライバーなどを手にしていたから機械系の作業だと分かった

「何作ってるの?」
「見ての通りラジコン戦闘車だ」
僕の質問に視線を動かさないまま答えた

「なんで?」
「昨日一日あのタコに勉強漬けにされてストレスが溜まった。腹が立ったからこいつで殺してやる」
「ははは…(汗」

そう言えばイトナ君は確かにあの日はずっと小テストをしていて先生は殺意を一切受け付けなかった様子だ。

「寺坂がバカ面で俺に言った」
「ああ!?」

「100回失敗してもいいと。だからダメもとで殺しに行く」
イトナ君は目をきらりと光らせた
嫌々言いながらも寺坂君が言った言葉はイトナ君の胸にしっかり刺さっていたようだ

と、いつの間にか黙って作業を続ける彼の周りには男子達が集まって来た

「で、でもこれ、なんかすげーハイテクだぞ」
「…これ、携帯のカメラをバラした部品だね」

「すげーなイトナ。これ全部自分で改造してんのか?」

「親父の工場で基本的な電子工作は大体覚えた。こんなのは寺坂以外誰でもできる」
「ああ!?」(本日二度目)

「(…イトナ君、触手を持ってた頃と全然違う。
毒舌なのは変わらないけど…(汗)」


と、勝手に会話をしていると、もう完成したようだ。完成品を静かに床に置くと指先で走らせた。

狭い机と椅子の隙間をぶつかることなく進んで行く

「おお…」
「すっげえ!」

更に、反対車線にあった三つの缶も難なく弾を命中させた

「すっげ…
走ってる時も撃ってる時も一切音がしねぇ!」

「電子制御を多用することでギアのクローンを抑えてる。主砲の標準と連動しつつ、コントローラーに映像を送る」

「おおースパイっぽい」

「けど、これで狙うにしても一体どこを…」

イトナ君は指をピンと立てた

「一つお前等に教えてやる。狙うべき理想の一点、


ターゲットの急所を」

「!」

その場にいる皆が目を見開いた。”急所”。確かに今まで調べたことはなかった。でも、夏休みのあの計画からタコ型超生物の殺せんせーでも限界が存在することは確認できた。


だから、

ない筈がない。

殺せんせーの命を一発で奪えるようなポイントが
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