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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第31章 残夏の疑惑の時間




<どうして殺してくれなかったの!!
私はあそこで死んだ方が良かった…!!私はMineなの!!あんな、帰れば傷つけられて悲しい生活を送る遊夢とは違うの!!>


『……』




「けっ、つまんねえ。それだけでグレてたってだけの話か」

と、いつもの調子で寺坂さんは言った

「俺等んとこでこいつの面倒見させろや。それで死んだらそこまでだろ」












「で、ひつじちゃんはイトナ君が心配でストーキングしてんだ」
『だ、だってお互い何しでかすか分かんないじゃないですか!!///』

「(付いてきてる僕等も言えないけどね、カルマ君…(汗)」

所謂寺坂グループの後をつけ、堀部さん心情状況をチェックする私達。彼はさっき目覚めたばかり。触手は先生が応急処置としてあのネットでヘアバンドを作ってくれたが、またいつ暴走するか分からない。万が一の為にも一応取り押さえる準備はしておく


『それに……』

「……自分の時の事気にしてんの?」

『…(コクリ』

「あいつとひつじちゃんはシチュエーションが違うじゃん。それに今はそんな事ひつじちゃん以外気にしてないよ」

『……分かってます。でも、あの触手の意識が残ってるのか…彼を見てると首が疼くんです。

まるで、過去の自分を見てるみたいな感覚に陥って…


って言っても何も知らない癖にああやって心配になるのってある意味傲慢ですよね…』





「んーん、偉いんじゃない?」

そう言って赤羽さんは頭をポンポンと叩いた。思ったよりも大きくて頭がすっぽり彼の手に埋まってしまいそうだった

『ッ…///』
赤くなる顔を覆い、脚が早まったのは言うまでもない





まず彼らがたどり着いた先はラーメン屋。

『……”村松――”ってえ?』

「彼の家はラーメン店なんですよ。自分の味で店を大きくすることが彼の夢なんだとか」
そのまさかだった。確かにあの5人以外に客はいなそう。もうとっくに夕食の繁盛時間にはなっているのに

”自分の味”か…

流石に店には覗けないので外で待機



「あ、出てきたよ。次はどこ行くんだろう…」






((ブオオオオォォォ

『ひええ…(汗』

ごついバイクに乗り、スピードを飛ばす吉田さん。(一応売り場の敷地内である)後ろには堀部さんが乗っている

というか無免許運転だけどいいの!?
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