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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第28章 夏の匂いが残る頃に


「肝試し?」


いつの間にか元のタコの姿に戻っている先生が言う
「暗殺教室にふさわしい夏、といえばやはり肝試しでしょう! ずばり暗殺肝試しです!」

どうやら烏丸先生の暗殺には失敗したらしい。全部吹き飛ばされて当たらなかったんだって

「暗殺…肝試し?」

「先生がお化け役を務めます、久々にたっぷり分身して動きますよぉ」
頭に三角の白い頭巾?を被りバッチリ亡者の姿になり切る先生

「もちろん先生は殺してもOK!! 暗殺旅行の締めくくりにはピッタリでしょう」

「面白そーじゃん、昨日の晩動けなかった分憂さ晴らしだ!!」

「えーでも怖いのやだな〜」

「へーきへーき!!」

そんなみんなの各自のキャッキャとした反応をニヤニヤと黒い笑みで見つめる先生

「殺せんせー、何考えてるの?」

「ななななななな渚くん!? ななななななななななあ〜んにも考えてないですよやだなあ〜」

分かりやす…








ペアごとに洞窟を探索。くじ引きで決まり、私は前原さんと一緒になった

「いやーにしてもほんとに早稲田さんってMineなんだよな?今でも実感わかないわ」

懐中電灯を前に向ける彼はふと話題を振った

『ええ、そもそもばれないように手を尽くして来た訳ですから』

「ふーん。ズバリ今後の目標は?」

『とりあえず売り上げと知名度上昇。いつかツアーとかドームライブとかしてみたいですね』

「おお~やっぱ今のうちにサインとか貰っといた方がいいかな」

『ははは、皆さんなら自慢してもいいですよ』




少しじっとりとした洞窟を進んでいくと。ものすごいスピードで何かが私達を横切った

『かまいたち!?』
「んな訳ねーだろ、殺せんせーだ!追うぞ!!」



銃とナイフを片手に風の行く先へ足を走らせた。しかし…


「あれ?」
『千葉さん、速水さん』
仕事人組と合流した

「お前らルート逆走してるぞ」
『あの、先生通りませんでした?』
「ええ、通ったわよ。暗闇の千葉の姿見て絶叫して逃げて行ったけど」
呆れて言う速水さんと苦笑いする千葉さん。

『…』

こっちもあきれるしかなかった






「要するに…怖がらせて吊り橋効果でカップル成立を狙ってたと」
浜辺に戻ったみんなに追い詰められて肩で息をする先生
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