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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第27章 バベルの塔の時間


すると、鷹岡はふと何か思いつたようにニヤリと笑った

「そうかそうか、つまりお前はそういう人間なのか」

『?』

「現場にも何人かいたよ。どんな仕打ちを受けても静かな気持ち悪ぃ奴が。だがな、精神的に殺せなくても社会的に殺すことはできるんだよ」

何を考えてるのか読み取れずに固まっていると、鷹岡は渚さんの方へ歩み寄って「さて」と続けた

「お前は謝罪しろ。土下座だ」

『ッ!!』

「実力が無いから卑怯な手で奇襲した。それについて誠心誠意な」

『言うこと聞かなくていいです、渚さん!そんな奴に頭下げる義務なんてありません!私が全部受ければいいんですから』

「馬鹿が、お前に次いでこいつにも歯向かわれた俺が何故何もしないと思った?
良く見ておけよ。お前にも同じ目に合わせてやるからなぁ?お前の大事な友達にも送ってやるさ。全裸で謝罪させられる姿をな」


それ以上は…何も言えなくて、縛られた両手をきつく握り締めて耐え忍ぶしかなかった


渚さんは、暫く黙ったまま……




そして膝を付いた




「……僕は…」

「それが土下座かァ!?」
奴が渚さんの頭を足でダン!と踏みつけた
「バカガキが!! 頭こすりつけて謝んだよォ!!」
『やめて!』









そして渚さんは静かに言った














「僕は、実力が無いから、卑怯な手で奇襲しました…ごめんなさい」
『なんでッ…』

私は半ば絶望して渚さんを睨みつけた


「おう。その後で偉そうな口も叩いたよな。『出ていけ』とか。ガキの分際で大人に向かって、生徒が教師に向かってだぞ!!」

もう名前すら呼ぶのも嫌だ。踏みつけた足をさらに強めた







「ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまい、すみませんでした」








「本当に…ごめんなさ『どうしてそこまで馬鹿なんですかッ!!』


もう聞くに堪えられなくなって止めてしまった

「………これで、みんなが、遊夢ちゃんが助かるなら僕は幾らでも頭を下げる!」
『……!』

「僕は知ってるから。遊夢ちゃんは自分を傷つけることに慣れてるって。それを助けてあげたくて…傷を癒してあげたくて、傍にいたつもりなのに…

結局遊夢ちゃんはあの時から何にも変わってない!!」
『ッ!!』
あの時。私が触手に侵された時
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