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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第26章 真夏の大合戦の時間


「ようこそ普久間島リゾートホテルへ。サービスのトロピカルジュースでございます」

船から出て荷物を片付けるとホテルの従業員さんが営業の表情で私達を迎えてくれた





「いやー最高!!」

「景色全部が鮮やかで明るいな〜」

「ホテルから直行でビーチに行けるんですね、様々なレジャーも用意してあるようですねぇ」

この島には他の客も出入りしているようで砂浜では水着で遊ぶ女性客が何人かいた

「『う…』」

「?」
私と茅野さんはそれを恨めし気に見た




「例のアレは夕飯の後にやるからさ、まずは遊ぼうぜ殺せんせー!」

「修学旅行ん時みたく班別行動でさ」

「ヌルフフフ、賛成です。よく遊び、よく殺す。それでこその、暗殺教室の夏休みです」




















という訳で修学旅行の班…つまり倉橋さん達と一緒だ

「あ、みてみて!カニ!」

「倉橋さん、それは後でも見れるから!時間ないよ!」

勿論ただ遊ぶという訳にもいかない。恐らく先生はそれぞれの班に回ってくる。アサシンとして殺す手筈は整えなくてはならない

『作戦の確認をしましょう』

「おう」

「まず、私達が殺せんせーをバレーに誘う」

「水を使った 遊びじゃないからあっちも油断する筈!」

「暫く砕けた空気を造りつつ…隙を見て早稲田さんのスイッチで落とし穴にズドン」

『決めては皆さんの遊び道具ですね』

そういうとみんなは笑顔でブツを取り出した。手にあるのはみんながこっそり持参して来た水鉄砲や水風船

「俺たちにとっちゃあ遊び道具だけど、せんせーにとっては最恐の武器だな!」

『先生のスピードはとてつもないですが、必ず躊躇の間は起きる筈です。そこに当たれば…』

「最後はクラス随一のナイフ使いのひなたちゃんで!」

「任せて!」





今までどこかぼんやりとしていたみんなの顔は…暗殺の事となるとキラキラしている。それは決して賞金に目がくらんだとか、ヒーローになりたいとかそういうのではない

『では、私は見えるところにいた方がいいので向こうで読書でもしてますね』

「OK!落とし穴の位置もう一度確認しよう」
「上手く隠せてるかな~?」

みんなの明るい雰囲気に私は頬が緩んだ
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