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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第26章 真夏の大合戦の時間


「残りの手持ちで有望だった殺し屋数名が…何故か突然連絡がつかなくなった」

『!!
それは…つまり…何者かに殺されたということですか?』

「その線は…あの腕ならあまりないと考えている。しかし、可能性がそれしか思い浮かばないのも事実だ。

という訳で、今現在斡旋できる暗殺者は0だ。慣れ親しんだ君達に殺してもらうのが一番だろう」

本当に…自分たちだけで…自分たちの手で…
そう改めて自覚した時、私は急に不安に襲われた










訓練再開、と言う前にみんなの作戦をロヴロさんにチェックしてもらっている

「先に約束の7本の触手を破壊し、間髪入れずクラス全員で攻撃して奴を仕留める。
それはわかるが、この一番最初の『精神攻撃』というのは何だ?」

「まず動揺させて動きを落とすんです。殺気を伴わない攻撃には…殺せんせーもろいとこあるから」

「この前さ、殺せんせーエロ本拾い読みしてたんスよ。『クラスの皆さんには絶対に内緒ですよ』…ってアイス1本配られたけど。今どきアイスで口止めできるわけねーだろ!! クラス全員でさんざんにいびってやるぜ!!」

寺坂さんグループの黒い表情。貪欲になったなあ…みんな。正常状態の先生を崩し、ナイフを刺し込めるようにしないと、この暗殺は始まらない
「他にもゆするネタはいくつか確保してますから。まずはこれを使って追いこみます」

「残酷な暗殺法だ」
みんなの意見にロヴロさんは静かにほくそ笑む








その後、団体で射撃訓練。個別に指導を受ける時間も設けられた


「見事だ…」

『ありがとうございます。最近は動きながらで止まった的にも命中するようになりました』

私が当てた的を見て感嘆の声を漏らしたロヴロさん

「君は…スナイパー志望か?」

『あ、いえ、私は速水さんや千葉さんのようにスナイパーライフルが上手く扱えないので、どちらかというと中距離ガンナーとして役立ちたいです』

「そうか…

失礼」

そう言ってロヴロさんは私の手や腕やらを触り始めた。何事!?と思っているとその手はすぐに止められた

「ふむ、君はトラッパー向き体質だ」

『と、トラッパー?』

「君は他の人と違い、腕の筋肉の密度が薄い。つまり、あまり戦場を激しく動くには不向きだということだ。

ただ、君は小柄で脚力は確実にある」

『あ…』
最近ダンスをしてるからか…
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