• テキストサイズ

私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第26章 真夏の大合戦の時間


夏休みの暑い午前の中、私達は学校へ集められた。一週間後に控えるミッションの為の強化訓練と言う所だ。

みんな暑い中烏丸先生の訓練に必死に食らいついて頑張っている

「まぁまぁガキ共。汗水流してご苦労な事ねぇ」
そんな中登場してきたのが無駄に露出に高いワンピースを着て長いつばの白い帽子にサングラスをかけたイリーナ先生だった

「ビッチ先生も訓練しろよ。射撃やナイフは俺等と大差ないだろーにさ」

「大人はズルいのよ。あんた達の作戦に乗じてオイシイとこだけ持ってくわ」
そんな中、先生の背後に近づく男が…


「ほほう、えらいもんだなイリーナ」



「ロッ、ロヴロセンセイ!?」

「夏休みの特別講師で来てもらった。今回の作戦にプロの視点から助言をくれる」

そう、今回はプロの殺し屋のご指導も頂けるのだ。このチャンスは物にしたい。が、

「1日休めば指や腕は殺しを忘れる。落第が嫌ならさっさと着替えろ!」

「へ、ヘイ喜んで!!」

す、すごーい…あそこだけ空気が涼しい…(汗

「ビッチ先生あの師匠には頭上がらねーなぁ」

「…ああ、てかあの人いかにも怖いもん」

プロの殺し屋は腕だけじゃなくて面も一人前なんだね…





「それで、殺センセーは今絶対に見てないな?」

「ああ、予告通りエベレストで避暑中だ。部下がずっと見張ってるから間違いない」

「ならば良し。作戦の機密保持こそ暗殺の要だ」

先生は今涼しいところへ…と言うか寒いのでは?えと、ツッコミは置いておいて、せっかくの訓練と作戦会議を見られるのは嫌だもん

「ロヴロさんって殺し屋の斡旋業者なんですよね。今回の暗殺にも誰かを…?」

「いいや、今回はプロは送らん」


あっさりと回答したロヴロさんにみんな”?”

「…というより送れんのだ。殺センセーは臭いに敏感…特に君達以外の部外者の臭いを嗅ぎ分ける。
君達の知らない所でプロの殺し屋をずいぶん送り、誰もが悉く失敗してきたが。その際、プロ特有の強い殺気を臭いごと覚えられ…2回目からは教室にすら辿りつかせてもらえない」


まあ、下手したら授業妨害する奴(と言うかそればっかり)送ってこられるかもしれないもんね。先生としては教育の場は邪魔されたくないらしい


「つまり、1度使った殺し屋は2度使うのは難しい上…困った事も重なってな」

「困った事?」

/ 409ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp