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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第25章 静かなる戦いの時間


「文章問題の正答率が格段に上がってきています。今後も安心できそうですね」

返って来た数学の点数は78点。平均は軽く超えている。私はその優越感に口角が上がった










そして…








「おめでとう!!早稲田遊夢、総合順位25位!!理事長からの条件を軽々超えてます!!」

「「「「おお!!」」」」

『ッ…!?』


嬉しさの余り口を手で覆う


「やった、やったよ!早稲田さん!!」

「誰よりも努力してたもんね!」
笑顔のみんなが私を囲む


泣きそう…


私には…ここまでできる力をちゃんと持ってたんだ…!!
それが実感できてうれしい!


「人は一度自分の全力を知ればコントロールが可能になる。

君はこの暗殺教室の中で、初めて全力でぶつかってきてくれた。先生は嬉しいです

今後の暗殺にも期待してますよ」

『…………はい』

私は輝かしい個人成績表を大事に抱き締めて微笑んだ









その内理事長が旧校舎まで出向いた。

「いよいよ勝負の時ですか…」
『心配しないで下さい先生。ある程度作戦は立ててあるから』
私はみんなを教室に残し、外へ出て行った















「君の成績は聞いているよ。素晴らしい、想像以上だった」

『こっちも死に物狂いで勉強したんでね』

「それだけこの教室を抜けたかったということか…」

何故そういう話になる…!というかそう仕向けたのは自分じゃん!!

「認めよう。あの時の君の不憫な状況を、E組から繰り上がるこを…」

『いいえ、結構』


その返答はバッサリ切り捨てる

『私はこの教室に居たい。だからもう用はありません。帰って下さい』

「……君はここの全ての権限が私にあることを忘れているようだね」

『貴方の同情も許可もいらない。退学にするなら勝手にして下さい。



ただ、私はこの学校の関係者としてこの全貌をみんなに”きめ細かく”伝えなければなりませんねぇ』

「…!」

『広報用のパンフレットを見たんですが、この差別制度は細かく載っていません。

これは情報公開に欠けています。入ったときには時すでに遅しってところですね』

「なるほど…Mineとしてこの情報を公開すると…

ならばこちらは公式的に否定させてもらう。君の事務所にも損害賠償請求をするだろう」
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