第25章 静かなる戦いの時間
「心配ねーよ、カルマ。このE組がこれ以上失うモンありゃしない」
「勝ったら何でもひとつかぁ、学食の使用権とか欲しいな〜〜」
「ヌルフフフ、それについては先生に考えがあります」
と、取り出したのはこの学校の新入生用のパンフレット
「さっきこの学校のパンフを見てましたが、とっても欲しいものを見つけました。
これをよこせと命令するのはどうでしょう?」
一面に大きく取り上げられた特集。それを先生が指すとみんなの目はさらに鋭く光った
「君達は一度どん底を経験しました。だからこそバチバチのトップ争いも経験して欲しいのです。
先生の触手、そしてコレ。ご褒美は充分に揃いました。暗殺者なら、狙ってトップをとるのです!!」
みんなで最後に仕上げ作り。
うん、これなら…勝てる…!
当日、皆別々の教室に別れ受験していく。
私はみんなと条件が違う。
けど、一人でも、私はここまで頑張って来た!
『我ながら、この教室で本気になるのチョロかったなぁ…』
小さくお守りのように呟いた
やってやる………!!
「始め!」
試験官の合図とともに、紙を表にしペンを走らせた
そしてテストから三日後。運命の時が来た
「さて皆さん、全教科の採点が届きました。
では発表します。まずは英語から…E組の1位…
そして学年でも1位!! 中村莉桜!!」
「「「「おお!!」」」」
「完璧です、君のやる気にはムラッ気があるので心配でしたが」
「うふふーん、なんせ賞金百億かかってっから。触手1本、忘れないでよ殺せんせー?」
点数は勿論100点
「渚君も健闘ですが、肝心な所でスペルミスを犯す癖が直ってませんね」
「…うーん…」
渚さんは91点だった
「そして早稲田さん、おめでとうございます!大幅点数アップです!!」
返された紙に書かれているのは…90点という数字
「やったね遊夢ちゃん!」
『はい、渚さんのおかげです!』
「これで50位以内に近づけたかー」