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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第23章 水遊びは波乱の時間


「落ち着いて心菜! そこ浅いから
泳げるようになりたいでしょ? 少しだけ頑張ってみよ!!」

面倒見のいい片岡さんがすぐに駆け付けるが

「いっ、今更いいわよ泳げなくて!! それを逆手に愛されキャラで行く事にしたし!! 泳げないって言っとけば…アンタに似てる友達が私の言う事何でも聞くし!!」


それが本音か…ぶっちゃけ貴方の意向はどうでもいい





『でも…


その力を無断で利用しちゃ、彼女を束縛しちゃだめだよ』


「…!
あんたなんでそんなこと…」

『うるさい。刺すぞ☆』


危ない…ばれるとこだった


「…はい、いいから歩く歩く!! もっと体を温っためなくちゃ!」
「なっ…なによぅ、魚の分際で!!」

片岡さんもその靄を振り切るように彼女の背中を押す


「ところで殺…魚キングは水に入らないの?」

「い、いや先生、今日のプールは焼きに来ただけだし」

「真夜中だよ今。入らなきゃ彼女に泳ぎ教えらんないよ」


先生がたらたらと汗を流す。安心して、泳げないってこともう八割方バレてるよ

「それもそうです、では入りますか」


『!?』

「さて、まずは基本のけのびから」

嘘…水に入れる!?しかしよく見ると…なんだか変…


「この時のために開発した先生用水着です。完全防水でマッハ水泳にも耐えられます」

その言い方はもう水ダメですって言ってるようなものじゃないのか…?とは言わず

「数々の秘泳法をご覧あれ」



先生のスピードでプールがあっという間に強烈な流れるプールへ。心菜さんはそのスピードに慌てて泳ぎを止めてしまう


「もがッ、流され…」

「心菜慌てない!! 端っこの方は大した流れじゃないから! 海での泳ぎ方を練習するよ、基本はプールと一緒!! 手のひらに負荷を感じながらテンポ良く!!海では自分の位置がわからなくなり易いから…ときどき平泳ぎに切り替えて確認して、またクロールに戻る!!」

心菜さんも必死になりながらも食らいつく。なんだ、本気になればできるじゃない

一方こっちは…
「水着とかズルいよ魚キング!!」
「そーだよ!! 生身で水に入れるかどうか見たかったのに!!」

そんな2人に気づいた先生は、即座に
「入れますよ、生身でも」

とバッと水着を脱いだ
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