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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第23章 水遊びは波乱の時間


「暑ッぢ〜…」

「地獄だぜ…今日クーラーのない教室とか…」


期末テストが刻一刻と近づいているなか、旧校舎の皆は暑さにやられてた。私も久しぶりに夏服を出した

「だらしない…夏の暑さは当然の事です!!」

ぴしっとしている差し棒。だがそれを持っているものはだらしなく溶けかかっている

「温暖湿潤気候で暮らすのだからあきらめなさい。ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます」

「ずりぃ!!」



「でも今日プール開きだよねっ、体育の時間が待ち遠しい〜」

「いや…そのプールがおれらにとっちゃ地獄なんだよ

なんせプールには本校舎にしか無いんだから、炎天下の山道を1km往復して入りに行く必要がある」

「日焼けはするし、着く前に疲れるし…男女共にもう大変なんだから」


「人呼んで『E組死のプール行軍』。特にプール疲れした帰りの山登りは…力尽きてカラスのエサになれかねねー」

恐ろしや



「うー…本校舎まで運んでくれよ殺せんせー」

前原さんがけだるげに言った

「んもー、しょーがないなぁ……と言いたいですが。先生のスピードを当てにするんじゃありません!!いくらマッハ20でも出来ない事はあるんです!!」


一瞬ドラ〇もんのような声をしたが顔にばってんを表示して咎めた。その顔久しぶりに見たな…


「…だろーね…」

「…でもまぁ気持ちはわかります。

仕方無い、全員水着に着替えてついて来なさい」




チリチリと紫外線が肌に刺さる中、みんなは外へ出る

「裏山に沢なんてあったんだ」

「…一応な。つっても足首まであるかないかの深さだぜ

ま…水かけ遊びできるからちっとはマシか」










「さて皆さん! さっき先生は言いましたね、マッハ20でもできない事があると。そのひとつが君達をプールに連れて行く事。残念ながらそれには1日かかります」

「1日…って大げさな。本校舎のプールなんて歩いて20分…」

磯貝さんが反論した。確かに、先生の力なら一日なんて数字冗談にしか聞こえない

「おや、誰が本校舎に行くと?」



ニヤリと笑った先生の後ろには整備された沢が。水面がキラキラと光っている



みんながその奥に駆け出していくと…



そこには自然の中のプールが!!
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