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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第21章 ただいまの時間


「遊夢ちゃんそういう所だよ」
『何が?』
「僕よりイケメンなところ」

電車を降りて駅の売店で一緒にクレープを食べながらしゃべってた

『まあ…これでもMineの時は結構モテますし』

すると渚さんはクソ!!とでも言うような顔をする


『それにしても…やっぱり人に聞かせるのっていいです』

「?」

『ちゃんと聞いてくれる人が目の前にいるって…

ちゃんと笑顔になってくれるのが、喜んでくれてるのが…私にも分かる…』

「遊夢ちゃん?」

『それが…私が…Mineを始めた理由だったのに…どうして…今まで忘れていたんでしょう…』

















ナデナデ





『?』
「きっと殺せんせーは、それを分かってほしかったんだろうね」

渚さんの目は…慈愛に満ちた優しい眼差しだった


「見えない誰かに媚びることよりも、”人”を喜ばせるのがプロの仕事なんじゃないかな?」


『プロ…』


















『渚さん、私…明日学校に行こうと思います』

「!」

『みんなにも…謝らなくては…』

「…遊夢ちゃんがそう思うなら」























翌日、

『この道も久しぶりだなぁ』


私は少し遅れて一人で登校をした。人っ気ないこの山も今は親しみを感じさせる


「おはようございます早稲田さん」

『あ、先生。おはようございます』

学校への入り口が見えたところで、先生が私を出迎えてくれた

「遅刻…ですが今回は大目に見ましょう」
『ははは、その前に無断欠席でしたし』
「不安ではありませんか?」
『そりゃあ、勿論。けど私が物申す口もないですしね』
「大丈夫です。意外と皆さん乗り気ですから」
『?』


先生とゆっくりと校舎へ向かう
「見てください、プランターに朝顔を埋めかえたんです」
『春はチューリップでしたもんね』
「近々に緑のカーテンを作るつもりです。成長が楽しみですね」

「最近先生、掃除するようになったんですよ。ほら、玄関もピカピカ!」
『それはいつも通りでは…?(汗』

「教室に行く前に烏丸先生に挨拶を…」
『いや、もう既に以前お会いしてるので。しかも今日来ること連絡してますし十分かと…』
「い、いやでも…お喋りはした方がいいでしょう!?」
『!?!?』
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