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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第21章 ただいまの時間


『って…嫌だったんですか?』

「あ、いや、びっくりしただけ。


それよりどうして僕に…?」


「おやおやぁ?白を切らしちゃって旦那様

君が毎日起きるまで病室に足を運んでいたのは既に知り済みですよ」

「…///(このデリカシーのない先生は…!!)」


先生が変なにやにやを浮かべて見てくる。ちょっとキモイ。渚さんも恥ずかしがって顔を赤くしている


『そうだったんですか…

ありがとうございます。あの、決して恥ずかしいことではないと思いますけど…』

「う、うん…」

「それだけ君に彼女を預ける信頼があるという意味ですよ。もっと喜んでください」
「さっきのは絶対違うだろ!!」




「それで、ケアされるのは勿論早稲田さんですが…」

顔をこちらに向けられた。久々にこの絵文字のような顔を見た気がする

「君は深刻なネット中毒に陥っています。このまま教室に戻っても、支障をきたすだけです」

『……はい』

「と言う訳で、君は一週間Mineになることを禁止します!歌も歌ってはいけません!!」



















『…え』








「この一週間で沢山の物に触れさせてもらい、他の物にも目を向けるのです」






『ちょ、ちょっと待って下さい!!いきなり…Mineになるの禁止って言われても…』
真っ白になった頭で先生にすがる。音楽がなくなってしまったら…私に取り柄なんてない!!







「ただし!










きちんと相手が見える状態で歌うことに関しては許可します!」


























それから苦痛の一週間が始まった。とりあえずライブの練習にスタジオに行くことは許可された

『うう……歌が歌えない私なんて…』

「ははは…」




渚さんは基本的に外へ私は連れて行ってくれる。ただ街を散歩したり、みんながいない放課後の教室を覗きに行ったり

「今日は…えーっと…

少し離れた公園に行こう。最近暑くなってきたから涼みに行こうよ」

スポットを書き出したメモ帳を取り出して言った。情報整理が得意な彼はそういうことに真面目だから、頑張って調べ上げてくれたのが何だか嬉しい


『公園で涼むとはどういう意味ですか?』

「ふふふ、それは来てのお楽しみ」

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