第20章 おかえりの時間

「ぐっ…」ビリビリ






何だ？この張り裂けるような殺気…



どことなくイトナ君が激怒した時の雰囲気に似てる…

みんなが得体の知れない物に警戒する中、どこ吹く風の顔をした殺せんせーが彼女に話しかける




「もとよりそのつもりですよ。逆にここまで気が付かなかったことが不思議です」








『ふーん、



じゃあ殺さなきゃね』


「殺し屋ならまだしも、貴方では殺せませんよ」



『殺れるよ。だって人間じゃないもん』

「何を…






ビュッ








ドッッ　　　　ガラガラ…











先生が話が言い終わる前に部屋の壁に突き飛ばされ、破壊される



「殺せんせー！！！」




砂埃が消えると先生は姿を現した。どうやら間一髪で防いだみたいだ


『悪く思わないでね、私の夢を邪魔する奴はぜーんぶ敵なの。




そうやって教えてもらったから…だから消さなきゃ』



「教えて…？」





三村君が呟いた時、ステージの背後から靴音が聞こえる…誰かが来る…








「…お前は…」

「やあ、お久しぶりだね。殺せんせー」


「シロ…！！！」



どうして…イトナ君の保護者がここに…



「どうしてと言う顔をしているね。簡単な話さ。私彼女を君の代わりに教育したからだよ」





そう言うと、彼女の首筋から触手が伸びてきた。イトナ君と同じ色の白い色をしていた。





「嘘…」






シロはそのままの距離で彼女に話かける

「君も聞いただろう？彼らは君を止めに来たんだ。言いなりになってはまたあの苦しい生活の逆戻りさ。


言っただろう？君の道を妨げる者は…」


『全て敵。分かってるよ』





触手で周りにいた僕等を払いのけ、殺せんせーに攻撃を仕掛ける



「うっ…」
「キャアッ」




「皆さん！……！！」




















『私の邪魔をしないで、殺せんせー』













ドッ！！！！