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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


「び、びっくりした…」

「もー、音もなく会話に入ってこないでよ殺せんせー!」

「す、すみません」


「で、何がまずいの?」



僕が先生に聞くと、視線を上げて言う


「主に二つです。





一つは彼女の言葉。

一般的なライブは11時近くまで行っているものもありますが、彼女は例外。日本の労働法に基づけば、学生の労働時間は決められているので彼女は本格的なライブはできない筈です。ですが、ここで”近いうちにできる”と断言している」


「ってことは…この学校をた、退学するってこと?」

「それも難しいです。君たちは進学校であろうと一応中学生ですから。義務教育の縛りからは卒業までは解放されない」

「つまり?」


「学生という肩書そのものを辞めるということです。本格的にこの教室に戻ってこない気なのかもしれません…」




先生はいつもの黄色い顔だがその声は重々しい。確かに本気で遊夢ちゃんがこのクラスに戻ってこないとなるとそれはまずい




「僕は…遊夢ちゃんのいるクラスで…暗殺がしたいのに…」



不安で溜まっていた僕の願いを吐き出すと、二人が心配そうに僕を見つめた



「うん…私もそう…

それで殺せんせー、二つ目は?」

「ああ、で、もう一つが…





こんな手紙をもらったことです」

「「?」」
























「はあ!?Mineから手紙が来たぁ!?」

「はい。サインも直筆ですし、見本と見比べても大差ないので偽物ではない筈です。


一応指紋も取ってみたんですがね」

「「「「いやそこまで求めてねえよ!!」」」」

と、黒い画用紙に白い粉らしきものが付着しているものをペラリと出す殺せんせー

「取ったところで早稲田さんの指紋もわかんねーのに、どうやって同一人物だって判明させるんだよ…(汗」
「ははは…」
杉野のツッコミに僕は苦笑いで答えた


「で?その手紙には何て書いてあるの、渚君?」

するとカルマ君が先生から預かった手紙を覗き込んできた

「うん、えっと…

『貸切ライブを開催します。会場は下記にある通りです。お忙しいところ恐縮ですが是非皆さん足を運んできてください
Dear Mine』
ってこれ手紙ってよりも招待状じゃん」

「ご丁寧にチケットまで入ってるぞ」
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