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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


渚side

「……」

「渚、今日もそれ見てるんだね」

「…うん、こうするしか彼女を知る術がないから」


今日も昼休みに携帯を開きMineさんの配信アーカイブ動画を見る。前までは存在だけを知っていたぐらいだったから、ここまで見入ることなんてなかったけど、それが遊夢ちゃんだと聞けば話は別だ。
顔を向けて会話することもできない今、こうやって仮初の彼女を手掛かりを探るしかなかった。遊夢ちゃんがいつからおかしくなってしまったのか、僕等が遊夢ちゃんに対して間違った、道を踏み外すようなことをしていないか。

出来ればもう少し楽な気持ちで見られたらよかったのにと、動画に集中している頭の隅で思う。




[な・ん・と、次も単独ライブやらせていただくことになりましたー!
しかも、次の会場は○○アリーナ!前回よりもでっかいところでみんなに会えるよ~!]



少しアルトチックな声でいつも笑顔のムードメーカー。今見ても同一人物だとは思えない。僕等が見てきた遊夢ちゃんとは全く違う。教室にいる間も、こんなふうにしていたいと思っていたのかな…?






「そういえば、今日久々に配信の更新してたね」

「え、そうなの?」

茅野はそういうタイムリーな話題に詳しいから助かっている。僕は慌てて動画を開いて確認した










[ハロー!今日も皆の質問に答えるコーナーやってくよ~


わっ今日も来てるな~

どれがいいかな…あ<生Mineさんみたいんですが、ライブの時間もあるので競争率高すぎます(泣)>

うーんそうだね、私のライブは基本的に昼間とか健全な夜の時間帯だったりするもんね。SNSとかでも「休日が多いから翌日の出勤は大変」ってコメントもよく見るし



でも安心して!次の単独ライブ終わったら本格的にもっと活動をしようと思うんだ!今はちょっと難しいけど、あともう少しだから!


皆の事を早く笑顔にしてあげたいんだ!]









ゾクッ




何だ…今の



「渚?」

「あ、うん何でもない」



さっき、Mineとしての笑顔が狂気染みて見えたのは…

気のせい?








「まずいことになりましたねぇ」

「「うわっ!」」



いつの間にか殺せんせーに携帯を覗き込まれていた
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