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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間



『!!』

「驚くことじゃない。命を絶とうとする人間はそういうものさ」


私は驚いて思わず手首を隠した。しかし、手首はシャツで覆われており見える筈がない


「死に憧れを持つ。それは誰もが一瞬でも持つ思い。しかし大抵の場合はそれは実行されない。何故だと思う?



それは死に伴う痛みがあるから。


君が承諾するなら、殺し屋を手配しよう。勿論できるだけ痛くない方法で絶命できる」










シロの言葉が洗脳のようにこの場に、頭に響き渡る







そうだ、首にしろ、手首にしろ、私が最後まで成し遂げられなかったのはそれに対する恐怖があったから













いたいのはいやだ














『貴方は一体…』

「そういうコネクトは良くてね。まあ、裏社会の人間と言った方が妥当かな。








これが私の番号だ、いつでも構わない。



ただし、決心がつかない内は絶対にダメだ。君の意思で、決めていいからね」




紙にさらさらと携帯の番号をかいて渡すとイトナが待っているから、とどこかへ行ってしまった












『……』



私はその背中を虚ろな目で見つめていた
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