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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


「そういえば…ここ三日間ぐらいは配信してないみたいだね…」

「ホントだ、多くなったり、少なくなったり…なんかヒステリックだね…」


「…」


――――






頭が痛い。気分も悪い。歩くだけで吐きそうだ。


「おい、これ洗っとけって言っただろ」

そう言って衣類を私に投げる父。今回は何とかなるけど、私も学生だしこんな時間ギリギリに言われても対応できない。それに服も昨日のものだし洗ってなんて言われてもいないのだけど相手はまるで何ともないように私の責任にする。その滑らかさでさえも吐き気がしそうだ


「あと、今度また試験があるらしいな。

次は承知しないからな」


それだけ言い放つと仕事へ行ってしまった。承知なんて元々しない癖にと、前回に作られた痣をさする








父がいなくなってから、歯磨きをしに洗面台に向かった











なんで私は生きてるの?




こんなに苦しい思いするなら生まれてこなければよかったのに




こんなに痛い思いをするなら消えてしまえばいいのに










鏡の前でボロボロになった自分に自問自答する







































そうだよ、これは本当の自分じゃない。だって私はMineなんだから。皆から必要とされる、褒められるMineなんだから。


































じゃあ、お前は誰だ?


誰からも必要とされない。大事にされない。
















お前がいるから私が苦しいんだ。




お前なんて消えちゃえばいい





















そう言ってカミソリを握った時だった。


思い出して手首を見る。正面を向けば首元にも同じような痕。





















ああ、そうだ。わたしは








…殺せない



勇気がないから。






殺す道具を持てないから。


いつも直前で終わってしまう。目的は達成されない


































『誰か、こいつを楽に殺せたらいいのに…』





私は鏡の私に向かってゾンビのようにつぶやいた
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