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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


「…」

「ですが、その気持ちは大いに立派です!問題は彼女との通信手段が途絶えてしまったこと。その点においては皆さんにお話しできることはあります!」

「本当!?」

「ええ、恐らく他の皆さんにも話した方がいいことなので教室へ向かいましょう」



























「で、なんだよ殺せんせー。話があるって聞いてみりゃあ…」

教室に集められたみんなが意図が分からず不思議そうにしている

「早稲田さんについてですよ」

「「「「!」」」」

僕ら以外はこの話は予告されていなかったため目を少し見開いて驚く

「皆さんの大事なクラスメイトですから。そのことに関する情報は開示すべきかと…」

「じゃ、じゃあまさか…見つかったの!?一体どこに」

「やれやれ…この話は本人が直接言うべきだと思ったんですが…



早稲田遊夢、彼女は世間体的には学生ですが表ではMineさんとして活躍している立派な仕事人なんです」


















「「「「……………は?」」」」

珍しく皆同じ反応をしてしまった



「ちょ、待てよ!いきなりそんなこと言われたって…」

「信じられるわけないよね…?」

「声だって全く違うし…」

動揺している空気の中、殺せんせーは一人落ち着いたしたトーンで話す

「信じるか信じないかは君たちにお任せします。


ですがこれだけは言っておきましょう。この事実は彼女からの公認ですし、先生もこの目と耳で聞きました」

お互いの顔を見合わせる。ターゲットから言われた”事実”。これは信じていい物なのかどうか








「やはりそうか」

そんな中、竹林君が携帯をいじりながらつぶやいた

「何が?」
「見ろ。Mineの配信のアーカイブだ。

配信履歴がここ数週間で急激に上がっている。最近だと毎日更新している週もある」

「ホントだ…」

「何故か?…それは配信をするだけの余裕な時間が増えたから。うちのクラスにもいただろう?最近欠席がちで手持ち無沙汰な人が」


「「「「!!」」」」

「証拠には薄いが、近い物だと僕は考える」



「早稲田さんが教室に来なくなった今、彼女の様子を知る術はありません。ですがせめて今は、この画面越しで見張ってはどうです?勿論仮初の彼女ですがね」
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