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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


渚side

遊夢ちゃんはどこかへいってしまった
遊夢ちゃんに手を振り払われて複雑そうな顔をしている茅野に声をかける


「大丈夫、本当に嫌っているときは見向きもしないから。だから……嫌わないであげて」

「うん、分かってるよ。詮索…されたくないんでしょ?けどさ、やっぱり何か隠してる。

早稲田さんも、一瞬本当の姿に戻ることがあるんだよ。この間の球技大会だって、みんなと団結して…自分のチームの勝利を喜びあって。ああ、やっぱり分かりあえない人間なんかじゃないんだなって…思った

ここまで来たら放っておけなくて…


私っておせっかいかな?時々しつこいなんて言われることもあるけどさ」

「ううん、そんなことない。きっとみんなが同じこと思ってる筈だから…

出来れば、直接話せたらいいんだけど…誰も住所知らないしなあ」

「家に突撃ー!とかもできないよね…」


「ははっ、二人とも頭固いな~」

後ろを見ると余裕そうな顔をしたカルマ君が





「知ってる人が唯一いるじゃん。





殺す気で聞きだせば問題ないでしょ?」
















「にゅやーッ!!これは一体どういう状況ですかー!?」

翌日、僕等三人は職員室に突撃して問答無用で殺せんせーを縛り付けナイフを振った。挨拶もなしにされたのが想定外だったのか若干慌ててる

「うーん、ちょっと知りたい情報があってね~。せんせー知ってそうだったから拷問で聞きだし?」

「もっと穏便な方法あるでしょう!?」

「普通に聞いたら勿体ぶりそうだったから~」



「先生、遊夢ちゃんの家の住所を教えて下さい!」

「私達、早稲田さんとちゃんと話がしたいの!」

僕らがナイフを振りながら声を張り上げて頼む。それを聞いた殺せんせーは一瞬表情を変えて、縄から抜け出した。話を聞く態勢になってくれたのを確認して、僕は続ける


「昨日、帰りに遊夢ちゃんに会ったんです。
逃げた理由を聞きたかったんですが…結局、彼女に嫌がられて終わってしまって…」

「けど、放っておけない!ちゃんと落ち着いた状態で話せばわかると思うから!」







「…残念ですが、彼女の個人情報の漏えいは彼女からも強く注意されていてですね…教えることは教師の立場上できません。家庭事情があるのでしょう」
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