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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第19章 モザイクの時間


「…早稲田…さん?」

しくじった…
外で父に見つかったときの保証として制服で出かけていたのだが、それが裏目に出てしまった。

目の前には三原色の髪色が
「やっぱり!早稲田さんだ!」

茅野さんがほっとした顔でこちらに駆け寄ってくる。二人もその後に続く

「ひつじちゃん、休みだって聞いてたけど…休日まで制服で過ごしてんの?」

「遊夢ちゃん、とりあえず元気そうでよかったよ」

「大丈夫?みんな心配してるんだよ?」


皆私の顔を覗き込んで話しかけてくる
……嫌だ…また自分の嫌な部分が出てきそうで…


『…』

「こんな所で何してるの?」

『ただの買い出しです。では…』


私は一刻も早くここを離れたくてできるだけ会話はせず、できるだけ穏便にことを済ませようとした。しかし

「待って!」

『…!』


茅野さんが私の腕を掴んで引き留めた


「…あの、その…今から三人でプリン食べに行こうって話してたの。早稲田さんも来てよ!もっと早稲田さんの事知りたいの!」













































『……』

「あっ…」

私はその手を振り払った

『私は貴方達と離れるためにあそこから離れたんです。ここで付き合っては意味がないでしょう?』

「…ッ!」



最悪の言葉を言って去ろうとしたその時、第二の嫌な声が聞こえた

「うわーE組だ」
「不快だわーさっさと目の前から消えてくんないかね」
いつものやつだ。けどその女子の声には聞き覚えがあった

「あれ、スキンヘッド早稲田じゃん」
「久しぶり~」

『…』
私は顔も合わせず無視する

「は?無視する感じ~?」
「しゃーないだろ、あんだけあったんだから」
「それもそうだねw」
「いいよね~E組のスキンヘッド早稲田なら考えてることもスッぴんぴんでハゲてんだろーね」
「ちょっ、それは酷すぎ~w」


結局あいつらも…黙っていられる私を自分の快楽のためにいいように利用してる


聞いているのもばからしくなっていい加減この場から離れようとした時、渚さんが一歩前に出たのに私は気づかなかった

「ねえ



別にE組の事どうこう言うのはとりあえずいいよ。けど遊夢ちゃんの努力を、苦しみをバカにする奴は僕が許さない」
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