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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第18章 怒りの銃口と刃の時間


「……俺の身内が…迷惑かけてすまなかった
後の事は心配するな。俺1人で君達の教官を務められるよう上と交渉する。いざとなれば銃で脅してでも許可をもらうさ」

「烏間先生!!」
本当に…烏丸先生は強くて、僕等を信頼してくれて…心強い…!


「くっ…やらせるかそんな事。俺が先にかけあって…」

その時、その二人が言う”上”が現れた

「交渉の必要はありません」

「!! 理事長…!?」


予定外の来訪に殺せんせーも一瞬焦っている

「………ご用は?」
「経営者として様子を見に来てみました。新任の先生の手腕に興味があったのでね」
と、鷹岡先生の近くにしゃがみ込んで話しかける

「でもね鷹岡先生。あなたの授業はつまらなかった。

教育に恐怖は必要です。一流の教育者は恐怖を巧みに使いこなす。が、暴力でしか恐怖を与える事ができないなら…その教師は三流以下だ

自分より強い暴力に負けた時点で、『それ』の授業は説得力を完全に失う」


理事長は何かをさらさらと書き出し、彼の口の中へ放り込む

「解雇通知です。以後あなたはここで教える事は出来ない。

ここの教師の任命権はあなたがたには無い。全て私の支配下だという事をお忘れなく」



鷹岡先生は悔しそうにこの場を去っていった



「鷹岡クビ…」
「ってことは今まで通り烏間先生が」


その事に気づいたE組の皆は数秒後、


「よっしゃあ!!!!」




拳を突き上げて喜び合った




「ところで烏間先生さ

生徒の努力で体育教師に返り咲けたし…なんか臨時報酬あってもいいんじゃない?」

「そーそー、鷹岡先生そーいうのだけは充実してたよねー」

中村さんが少しにやにやしながら提案する。いきなり厚かましくなるみんなに烏丸先生はフッと笑った

「…フン、甘い物など俺は知らん。財布は出すから食いたい物を街で言え」

烏丸先生が財布を出した瞬間、ビッチ先生がそれをかっさらって中身を確認する

「にゅやッ、先生にもその報酬を!!」
「えー、殺せんせーはどうなの?」
「今回はろくな活躍無かったよな〜」
「いやいやいや!! 烏間先生に教師のやりがいを知ってもらおうと静観して…」
「放っといて行こ行こ、烏間先生!!」



「うわっ何やってんだよ殺せんせー!」
「土下座しながら付いてきてるし!」
「何卒何卒何卒何卒何卒…」
「キモイわ!!」
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