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【KP】夢小説

第3章 【生活(仮)】






今日も疲れたわ…。


電車から眺める景色は
いつもと同じように過ぎてくのに、
帰路につくオレの気持ちはいつもとは違う。


満員電車に揺られながら瞳をゆっくりと閉じて
瞼の裏にキミを想い描く。


「ただいまー。」

「おかえりなさい!」


はやる気持ちに任せて
家路へ辿り着いたオレを


「…なんだか、
新婚さんみたいで照れちゃうね笑」


なんて、はにかんだ笑顔で迎えてくれるキミ。


「……莉菜は今日もかわいらしな。笑
おかげで疲れ吹っ飛んだわw」

「もう…今日も廉は口が上手いね。笑」

「ちゃうってw 素直にそう思ったんやって。
信じて笑」


見慣れたはずの部屋の景色も
キミがそこにおってくれるだけで輝いて見える。


莉菜がオレだけに使える
魔法みたいやんな。


「…ただいま!」

「ん? お…おかえり??」

「じゃなくて…んっ! ただいま!」


って鈍すぎる莉菜でも気付くように
目を閉じてアピールする。


「……あっ!」


軽く口付けてから「…おかえりなさい。」って
気恥ずかしそうにこぼすキミが愛おしくて
思わず抱きしめる。


「……いい香り…。
もしかして…もう風呂入ったん?」

「あっ、うん。今日汗かいちゃったから…。」

「……マジで?! 
いい香りでお迎えも嬉しいんやけど、
同棲初夜は一緒に入りたかったわ…。」

「え…そうだったの?
ごめんね。 廉に聞かずに先に入っちゃって…。」

「……いや、こっちこそごめん。
勝手に楽しみにしとっただけやから。
莉菜は悪ないから気にせんで。笑」

「じゃあ…明日。明日一緒に入ろ?」

「ん。。約束…な?」


ゆびきり代わりのキスを交わして
リビングのドアを開けると、
カレーの香りが充満した室内に迎えられる。


「うわ……
めっちゃいぃ匂いやん…!」

「ふふっ。喜んでもらえてよかった!」

「お風呂の前に…ご飯食べたいかも笑」

「うん、そうしよっか!」

「…あっ、ルーとご飯は別皿にしといてな?」

「うん、知ってる笑」

「うわっ! マジでうまそう…!
いただきます!」


こんなことでそんなふうに
嬉しそうにしてくれる廉が、愛しくて。


「……うまっ!」




幸せの意味を知ったりする。










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