第12章 一瞬だけ
時透は玉壺の頸に刃をふるった
(な‥きら‥きら‥斬られた!?この私が!?そんな馬鹿な!異常事態!)
玉壺の頸は地面に転がった
「なぜ‥なぜ‥なぜだあああ」
「うるさいな‥‥」
時透は玉壺の顔を真っ二つに斬った
鉄穴森が走ってきた
「時透殿!」
「うん‥倒したよ‥今凄く調子が‥いいん‥だ‥」
「時透殿!?顔色が悪いですぞ!?」
時透はそのまま倒れた
「あ!時透殿ぉぉぉ!鋼鐵塚さん!鋼鐵塚さんてば!」
だが鋼鐵塚はずっと刀を研いでいる
「あーもう!さっきからあああ!」
「あの‥横にした方がいいですよ?」
「はい!‥ん?」
小鉄の姿があった
「小鉄少年の亡霊!?」
「違いますよ?亡霊じゃありません!小鉄です!死んでませんから」