第11章 ありがとう
「ムイくん!!」
時透は顔に刺さった棘を抜いた
「さん小鉄くんありがとう‥鬼の頸を斬らないと‥」
「あ!そうだ小鉄くん!兜さんのお弟子さん見てない?一人帰ってきてないの!知らない?」
小鉄は時透の方を見た
「ムイくん何か知ってたりする?」
「‥俺を水の中に閉じ込めた鬼がいて‥その鬼は壺の鬼で‥さっき刀鍛冶の里で殺した鬼を壺から出したんだ‥その時に‥今日捕まえた刀鍛冶だって見せてきたんだ‥小鉄くん間違いないんだよね?」
小鉄は泣きながら頷いた
「うん‥間違いないよ‥兜さんのお弟子さんだった‥」
は目を閉じ唇を噛み締めた
(やっぱりそうか‥くそっ!!)