第8章 それが初恋というのか
琥珀糖が結晶化して固まった頃。
小鳥から1つの手紙をもらった。
「山鳥毛、お前宛てだ。
中身は見てないから確認してくれ。」
「私宛に?」
「あぁ、それと手紙の送り主からだ。
小さな箱だろう?何が入ってるんだか…」
小鳥はそう言い箱を渡すと執務室へ戻っていってしまった。
「お頭宛に手紙…にゃ?」
子猫が覗いてきたが、もしかしたら重要内容かもしれないので離れてもらった。
紐を解き手紙を広げる。
………!!
『さんちようもう
だいすきだよ パパもママもだいすきだけど
さんちようもうはもっとだいすき
おうちでもままとこはくとうを
つくったからたべてね』
小さな箱を開けるとそこには甘そうな宝石が数個入っていた。
「おかしら?」
「ん?子猫、すまない。ちょっとぼーっとしてた。」
「なんで、赤いんだ…にゃ?」
私の肌の模様は赤くなっていた。