第7章 動物園に行こう
餌やりも見終わりある程度回っていると、雛鳥からキュルルとお腹の音が鳴った。
「今のは雛鳥?」
雛鳥はコクっと頷く。
周りを見るとテーブルに座り弁当や売店で買った物を並べ、食事を取ってるものが目に入る。
「少し、休もう。もうすぐ一期たちも来るからそれまで待とうか。」
雛鳥と私は食物屋に並んだ。
「雛鳥は何が食べたい?」
雛鳥は掲げられてる品書きを眺めていた。
「あれがいい!焼きそばとアイス!」
指さしをして声を上げた。
「そうか、じゃあそうしよう。」
私たちは焼きそばとアイスを受け取り、空いていた席に座った。雛鳥は早速、焼きそばを啜る。
もぐもぐと口いっぱいに焼きそばを詰めている。
その姿はあの子鼠に似ていて私は思わず笑ってしまった。
「美味いか?」
雛鳥はもぐもぐしているので、何度も頷く。
「それは良かった。」
2人で休んでいると、聞きなれた声に呼ばれた。
「山鳥毛さん!娘さん!おまたせ〜!」
乱を筆頭に五虎退とがこちらへやってきた。
「鳥たちか。」
「ん〜〜!」
雛鳥は焼きそばを啜っている途中だったので不思議な声を出す。
「お待たせしました。今はお休みで?
隣に座ってもいいですか?」
一期が隣に座ろうとしたので、私は彼が座れるようにズレた。
「あぁ。少し腹ごしらえしようとなってな。」
乱と五虎退が雛鳥の隣に座る。
「わぁ!焼きそばですか?
美味しそう!」
「いいね!焼きそば〜。
僕達食べてきたばかりなのにお腹すいちゃうよ。」
「美味しいよ!みだれもごこたも食べる?」
雛鳥はフォークで麺を掬い2人にアーンとあげる。
「ん〜!美味しい!」
「ありがとうございます。美味しいですね。」
この光景を私と一期は眺めていた。