第24章 その先に待っているもの
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「それで?一体どういう事なの?」
あの後、キャメル達にこの家まで送らせた。
驚いたな。車までも元の場所に戻っているとは。
そのまま二人を中に招いた。
「ああ。正直、俺もまだ戸惑っているところはあるんだがな」
「赤井さんが、ですか?」
「ああ、そうだ。何せ、現実では有り得ん様な話だからな」
「ええ?どういう事なの?」
この二人にも話しておく必要があるみたいだ。
どうやらそれを聞くまで帰ってはくれない様だからな。
「ええっ!そんな事あるんですか...?!」
「全く...不思議な夢でも見ているみたいだわ...」
「それに関しては俺もお前らと同感だ」
二人にはみなみの事と向こうの世界に行っていた事、全てを話した。
最初は目を見開いて驚いていたし、俺がおかしくなったのではと疑われもした。
「まあ、シュウがそんな嘘を付くとは思えないし...それで?そのみなみさんは今どこへ?」
「それなんだが、目を覚ました時には居なくてな」
「ええ?!彼女、ちゃんと戻ってこれてるの?」
漸く充電が入って起動したスマホでみなみに通話を掛ける。