第12章 不純に染まる夜

指が抜かれ、体を起こした零が服を脱ぎ始める。

零の体も相変わらず鍛え上げられた美しさがあって
起き上がり零の胸板と腹筋に触れれば熱を帯び、少し汗で湿っていて。


零の両腕が腰に巻き付けられ、そのまま座っている零の上に跨り
硬く、大きくなった零の欲棒がグチュグチュと音を立てながらゆっくりと挿っていく。


『ああぁっっ！あんっ、あぁっ…』

零の首に両腕を巻き付けて腰を動かせば、下から直ぐに奥まで零自身が当たって

体を密着させ、動く度に胸の蕾も零の熱い体に擦れて上も下も気持ちよくて…

『ぁんっっ、んっ…あぁっっ…！』

「みなみさん…」

後ろはがっちりと零の腕に抱かれて、さっきよりもずっと密着できて。

『んぁっっ…れ…ぃ…』

唇が重なり舌を絡め合わせながら零を感じ取る。
動きが早くなっていくと共にキスも激しさを増し、口の隙間からはテロテロと唾液が垂れていて。

『んっ…ん… ふぁっ…ぁっっ、』

「みなみさん…後ろに手を着いて」


上体を反らし両手を少し後ろに手を着けば、腰を零の両手に支えられそのまま突かれる。

『ひゃあぁっっ！！あんっ、あんっっ…ぁっ、、あっ…！』


さっきよりも一段と奥にも好きな所にも届き、そして絶頂も近くて…


「みなみさんっ…」

『あぁっんっ、んぁっっ…はぁ…れぃっ…』

二人同時に果てる。

上体を上に逸らしながらビクビクと痙攣している所を零に支えられ
そのまま仰向けになる。


『はぁ…はぁ、零…』

「みなみさん…可愛い」

自身を抜き、隣で横になる零。

呼吸を整えている自分と、あっという間に呼吸が整っている零との差は激しかったり…



「どうしてさっき、言葉を詰まらせたんだ？」

『えっ？』

気が抜けているこのタイミングでさっきの事を聞かれるとは思っていなくて
また詰まってしまう。

「僕に会えて、嬉しいだけでは無いんでしょう？」

『あ…いや、それは…』

「なんだ？」

『それは…』

零はきっと分かっている筈なのに、きっと態となのだろう
分かっているのにやっぱり零を前にすると言えなくて…