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スモーカー【名探偵コナン】

第10章 深い繋がり


汗や体液で濡れた体同士がピタリとくっ付く。

呼吸が整ってくると同時に冷静さも戻ってくると徐々に恥ずかしくなって。

横に流れる様にうつ伏せになってから、脱ぎ捨ててある洋服でとりあえず軽く覆う。

「どうした。やけに早いな」

『あっ…それは…』

「それは。なんだ?」

『は、恥ずかしく、なって…』

口調だけは完全に赤井さんになっている沖矢さんに、こんな笑われるような事を話せば軽くフッと笑ってくれて。



「今更恥ずる事など無いだろう」

『それは…赤井さんには分かりませんよ…』

「ああ。分からんな」


口調以外は沖矢さんだからこそ、赤井さんらしさ全開な今この瞬間が可笑しくて少し笑いそうにもなる。


『シャワー借りても良いですか?』

「ああ。承諾を得る必要は無いぞ」

『そうでしたね、つい…』

「少しずつ慣れていけば良い。俺も浴びるぞ」


まだ15時過ぎという事もあって変装は解かない為、変声機だけを取って浴室へ。


少しでも沖矢さんの顔に掛からないようにシャワーを出す。

ていうか、一緒に浴びるって事だったんだ…
まだ恥ずかしさはある。


シャワーを浴びながら体を優しく洗ってくれて、時々同じ場所を執拗に触られたりしたけれど…


何とかシャワーを浴び終えた。

タオルで体を拭いて、沖矢さんは鏡の前で崩れていないか等を確認して
二人でガウンを着て浴室を後にした。


リビングの手前に放置されていた少し荒々しく落ちているバッグを見てさっきの事を思い出したり。



ソファに並んで水分補給をする

真っ昼間からあんな事をして今はガウンを着て寛いでいるのはちょっとだけ背徳感に近いものを感じて

そして、それ以上に多幸感に包まれる。

だけど同じ位にこんなに幸せな思いをしていいのかと。
いつか壊れてしまうのでは?と見えない不安が襲ってきて。

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