第17章 青vs黄
黄「じゃあ玲っちのタイプとか教えて欲しいっス!俺頑張るっスよ!!」
・・玲っちのこと狙ってるやつに差着けたい
玲「タイプ?
それはあんまないな〜。まあ、話し合うとか面白いとか?こんな感じw
でも、理想の条件はあるで」
・・・この条件言ったら今までの奴らは引いてくれてんけど、涼太引かなそうやわー
黄「それ教えて欲しいっス!」
涼太の後ろに揺れてる尻尾が見えてきそうなぐらい目を輝かせてこっちを見てくる。
玲「うちにバスケで勝てるやつ」
そう答えると神様は空気を読んだのかスッと通り過ぎて行く風を吹かせた。
玲「やから、殆ど突っぱねる気でおるよ。
まあ、もう一個手段があるとしたらうちをガチで惚れさせるしかないかなw」
・・・彼氏作る気ほぼ無いから。
黄「…わかったっス。俺、玲っちにバスケで勝って、しかも自分から好きって言ってくるぐらい惚れさせるっスよ!!」
・・絶対にやってやるっス!
玲「おー!凄い宣言やな!
期待して待ってるわ」
・・・ホンマに誰かうちを倒して欲しい。真っ向勝負で。
これはうちの最大の願い。
私は笑いながらそう言って、そろそろ試合が近づいているので涼太とは別れた。
皆のところに戻ると全員から「遅い!」と言われてしまった;
私は急いで席に着くと丁度選手達がコートへと入ってきた。
両者が向かい合うと空気は一瞬で静まり返り、ピンと張り詰めた。
精神が弱い人ならあのコートに立つことが出来なくなるだろう緊張感。
私たちの肌にもピリピリ伝わってくる。
ついに、試合開始のホイッスルが鳴らされ、選手は中央へと集まった。